パパ編集部員の育休エブリデイ

(4)コミュニティーの育児支援サービスを活用 人々の温かさも実感

SankeiBiz編集部

 ここに来れば大抵のものが揃っているのも便利だった。近所の公園に行けば「この後どこでご飯を食べさせよう…」「オムツを替える場所がない」といった不安がつきものだが、ここならそのような心配もいらない。知育玩具や絵本も豊富だ。また、市内のほとんどの保育園が園庭開放を行っており、うちの娘のように在園児でなくても、整った環境の中で安心して遊ばせることができるのもありがたかった。時間帯によって在園児と一緒に遊ぶこともできるので、待機児童で集団生活の経験がほとんどない娘が月齢の近い子供たちと触れ合い、社会性を育むことができたのも嬉しかった(とはいえ娘は非常にシャイなため、ほかの子供とコミュニケーションを図ることにはやや消極的だったが…)。

 意外とママさんたちと溶け込める

 子育て支援ルームを利用し始めたころは、特に平日は男性利用者が少ないこともあって珍しがられることが多かったのだが、頻繁に通うことで何人かのママさんたちと顔見知りになり、そのうち男女の違いを越えて自然と話ができるようになった。在園児の母親たちは仲のいい者同士でグループを作る傾向があるようだが、子育て支援ルームを利用するママさんたちは施設を不定期に訪問することもあってか、グループや“派閥”などあからさまには存在せず、男性の私でも慣れてしまえば意外と溶け込みやすい環境にあった。職員の方々はいつ遊びに行っても、私の娘を「○○ちゃん、どんどんお父さんに似てきたね!」などと笑顔で迎えてくれた。赤ちゃんが生後3カ月を迎えて外出するようになってからは、家族4人で遊びに行くようになるなど利用頻度がさらに増え、安心・安全な遊び場として重宝した。他にもプレイルームのある市民会館や、児童書が充実した近所の図書館など、とくに雨天時や真夏の猛暑日には積極的に利用した。

 もちろん、近所の公園でもたくさん遊ばせた。娘が「△△公園でブランコがしたい」と言えば、ベビーカーに乗りたがらない娘を抱っこして、片道1時間を歩いてでも連れて行った。公園は出会いの場でもある。たくさんの蚊に襲われ神経質になる私に虫よけスプレーを貸してくれたアメリカ人夫婦とはLINEを交換してその後も遊ぶようになり、文化を超えた育児トークに花を咲かせたりした。平日に男友達と会うことなど滅多にないので、英語トークも含めていい気分転換になったのだ。

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