フィンテック群雄割拠~潮流を読む

「海外送金」がブレイク間近?〈前編〉 革新的サービスで労働者も笑顔

甲斐真一郎
甲斐真一郎

 異国から出稼ぎに来ている外国人にとって、これほど嬉しい仕組みはないはずです。せっかく汗水流して働いたお金を母国にいる家族へ送る際に手数料をたくさんとられてしまうのは悲しいものです。ちょっとした手数料でも、物価の安い国から出稼ぎに来ていたりすれば、母国では大金だったりなんてこともあるでしょう。また、そもそもの話として、外国人の方が滞在中の外国で銀行口座を作ることが難しい場合もあります。

 そこへ来ると、このトランスファーワイズは「安い」「早い」「簡単」というメリットを与えて、彼らのペインポイントを見事に解消しているわけです。これによってトランスファーワイズは海外で爆発的に広がっていったのだと思います。

 では、トランスファーワイズはどうしてこんなことが実現できてしまったのでしょうか? 実はこのサービス、「実際にはお金を送っていない」ところにミソがあるのです。気になるその驚きの仕組みについて、また注意点などについて次回もお話を続けたいと思います。(後編に続く)

甲斐真一郎(かい・しんいちろう)
甲斐真一郎(かい・しんいちろう) 「FOLIO」代表取締役CEO
京都大学法学部卒。在学中プロボクサーとして活動。2006年にゴールドマン・サックス証券入社。主に日本国債・金利デリバティブトレーディングに従事。2010年、バークレイズ証券に転籍し、アルゴリズム・金利オプショントレーディングの責任者を兼任する。バークレイズ証券を退職後、2015年12月に、手軽に資産運用、株式投資を楽しめるフィンテックサービス「フォリオ」を提供するオンライン証券会社「FOLIO」を設立。フィンテックの旗手として大きな注目を集めている。次世代型投資プラットフォーム・サービス「フォリオ」は、「ユーザー体験」「操作感・表示画面」に着目されており、テーマ投資という形で誰もが簡単に株式投資を楽しむことができるように設計されている。FOLIOはお金と社会にまつわる情報を発信するオウンドメディア「FOUND」も運営している。

【フィンテック群雄割拠~潮流を読む】は甲斐真一郎さんがフィンテックと業界の最新事情と社会への影響を読み解く連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら

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