あくまでも筆者が日頃、大勢の生徒たちに接している中での実感値ではあるが、どちらの選択がベターであるかは、小学校時分の成績だけでなく、子供の特性に依るところが大きいと感じている。
誤解を恐れずに言えば、好奇心旺盛、負けず嫌い、我が強い、好き嫌いが大きい(苦手分野がある)、弁が立つ(ある面で生意気)…といった子供は、どちらかと言えば中学受験向き。逆に、寡黙、競争・自己主張が苦手、得手・不得手があまりない、大人びてない、体力がない…といった具合なら、決戦の時を遅らせたほうが得策となることも少なくないように思える(「迂を以て直と為す」かもしれない)。
翻って、素直に学力だけで考えれば、国語や社会に苦手分野があっても、本人の中では算数が抜きん出ているなら中学受験のほうが、どの科目もほぼ均等にできるタイプなら高校受験のほうが、より優位に戦えるのではないかという、冒頭の話に戻るのであるが。
以上を敢えてまとめると、「理科系の大学・学部に進むなら」…「A≧D≫B≒C」が、現時点での筆者の主観である。
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【受験指導の現場から】は、吉田克己さんが教育に関する様々な情報を、日々受験を志す生徒に接している現場実感に照らし、受験生予備軍をもつ家庭を応援する連載コラムです。更新は原則第1水曜日。アーカイブはこちら。