フィンテック群雄割拠~潮流を読む
「海外送金」がブレイク間近?〈後編〉 トランスファーワイズの凄さ
甲斐真一郎
トランスファーワイズは、「カルロスという人物が、ブラジルにいるマリアという人物へお金を送りたい」というリクエストを受けます。すると、トランスファーワイズは、実際に「イギリスからブラジルへお金を送ること」ではなく、1000ポンド相当のブラジル・レアルをカルロスとは反対に「ブラジルからイギリスへ送りたい人を見つけること」、つまり「相対する国でお金を送りたい人を見つけること」をしてくれるのです。仮にこの説明では、ブラジル駐在しているイギリス人・ブラウンが1000ポンド相当に当たる5115レアル(2019年4月1日時点の為替レートで換算)をイギリスにいる母エリザベスにポンドで送りたいとします。
トランスファーワイズは、イギリスにもブラジルにも拠点があります。イギリスにいるカルロスが、1000ポンドをイギリスのトランスファーワイズに渡す。すると、ブラジルでは、カルロスの妻マリアがブラジルのトランスファーワイズから5115レアルを受け取ることができます。これはお金が実際に送られているわけではないのです。マリアが受け取ったのは、先に登場したイギリス人のブラウンがブラジルのトランスファーワイズに渡した5115レアルなのです。そして、イギリスでお金1000ポンドをイギリスのトランスファーワイズから受け取ったのが、ブラウンの母であるエリザベスだというわけです。