これからの日産の方向性?
もっとも走り味は平凡で、ことさらスポーティーな味付けではない。ハイブリッド仕様は重量をシャシーが受け止めきれず、グラグラと不快なシェイクがとまらない。一方のツインターボ仕様に不快感はなかった。フラットな姿勢を保ったまま、すっと何事も無かったかのように旋回する感覚は心地いい。
ステアリングとタイヤが直接連結しない「ダイレクト・アクティブ・ステアリング」が技術的な目玉のよう。ステアリングが異様に軽いのは、これからの日産の方向性ととらえていいのか…。ステアリングインフォメーションの不足をのぞけば、新しいシステムとして期待できよう。
ともあれ、業績低迷の日産が復活の狼煙として期待したのがスカイラインであることは明白だ。国内投入のセダンが爆発的な利益を生むとは思えないが、日産の旗印であり、日産ブランド再興がスカイラインに託されたと考えた方がいい。
果たしてその期待をスカイラインが背負い切れるのか…。
【試乗スケッチ】は、レーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、今話題の興味深いクルマを紹介する試乗コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら。木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【クルマ三昧】はこちらからどうぞ。