お金で損する人・得する人

コロナで激変する収入 不安に対処する家計管理の5ステップ

高橋成壽
高橋成壽

 2.毎月の支出を計算する

 続いて毎月の支出がいくらなのか把握しましょう。支出額は1カ月間の次のように計算します。

 4月末の残高-3月末の残高=直近1カ月で貯まった金額(1)。

 手取り額-(1)=毎月の支出(2)となります。

 将来の支払いが不安な人は、1.で計算した社会保障による収入と(2)を比べておきましょう。社会保障による収入>(2)であれば、生活を維持できるでしょうし、マイナスになる場合、支出の見直しが必要です。

 社会保障による収入で生活ができる人以外は、3つ目のステップに進みます。

 3.支出を書き出す

 支出の見直しに取り組みます。(1)どこに、(2)いくら、支払っているか確認しましょう。支出の洗い出しに家計簿は必要ありません。日常生活に使っている銀行口座の預金通帳があれば十分です。日常生活の支払いをクレジットカード払いにしている人はクレジットカードの明細も準備してください。

 一般的な支出として考えられるもので通帳に記入される項目は、電気、ガス、水道、携帯電話、固定電話、インターネット回線、生命保険(共済含む)、損害保険(自動車、自転車、自宅)、家賃、住宅ローン、マンションの管理費・修繕積立金、習い事、給食費、保育費、寄付、クレジットカードなどでしょうか。クレジットカードの支払いが多い人は、クレジットカードの請求明細も確認してください。

 通帳に直接書き込んだり、クレジットカードの明細に書き込んでも構わない人は、書き出す必要すらありません。

 4.不要不急の支出を減らす

 今までは問題なく支払ってきた金額の支払いも、不要不急の内容であれば、一旦支払いをストップしたり、解約する必要があるでしょう。仕事がなくなった人や、収入が減った人は迷っている暇はありません。例えば、上記3の内容であれば、支払いを止めても日常生活に支障がないと考えられるものがあるはずです。筆者の感覚では固定電話、習い事、寄付はこのタイミングで一旦停止を検討すべきでしょう。インターネット回線については、携帯電話でも代替できる場合は不要ですし、無線LANの利用で通信費が圧縮できるなら残します。給食費や保育費は休校、休園となっている場合は支払いがなくなるはずです。食費など必要な支払いを減らすのではなく、不要不急の支払いを止めるのです。生活が元に戻ったら元に戻せばいいでしょう。

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