Go Forward 負けずに、前へ

ウィズ・コロナの安心・安全新旅スタイル 近場、貸し切り、ワーケーション

「感染防止策徹底が回復への近道」 箱根DMO(箱根町観光協会)佐藤守専務理事に聞く

 箱根は個人のお客さんが多く、東京、神奈川、千葉、埼玉からが7割近くを占める。5月は前年の10分の1に落ち込んだが、6月は70%まで、全国的に感染が拡大した8月も70%の水準を維持しており、回復は底堅い。

 早い段階で地域の皆さんと感染防止のため何をすべきかを話し合った。ソーシャルディスタンス、消毒、換気といった当たり前のことを宿泊、飲食、美術館など業種ごとに規模に応じて、それぞれ最も効果的な対策を決め、徹底して実行し、そのことをしっかりと情報発信している。地域全体で安心、安全を確保していくことが回復の一番の早道だと考えている。

 箱根の一番の強みは、近場で「非日常」を味わえること。火山でそこかしこに温泉がわき、春夏秋冬に花が咲き、本物の美術館がたくさんある。そして良質なサービスを提供する宿泊施設がある。箱根はリピート率が7割を超えており、回復が早いのもリピーターが多いから。これまでの各事業者の努力のたまものに他ならない。

 コロナの以前から、混雑を緩和するため、繁忙期と閑散期、時間帯ごとの需要の平準化に取り組んできた。それが満足度を高めると同時に、「密」を回避する感染防止につながる。

 「ワーケーション」についても、すでに約10施設がプランを設けている。有事の中で、観光業としてイノベーションを起こしていかないと生き残れない。チャレンジしないとチャンスも巡ってこないと思っている。

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