学生から金融大国へ USIC通信

「学生」が株主総会に“潜入”!? そこで見えた光景と注目する経営者とは

学生投資連合USIC
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 特に業績不振や不正が発覚したあとの総会は要注目だ。株主が質疑応答時に持ち時間を大幅に超過したり、声を荒げたり、最悪の場合、退場者が出るほど、荒れる場合もある。さらに議事進行への動議がなされるかもしれない。どのような状況であっても、社長(経営陣)としての責任と今後のコミットメントを示し、株主と誠実に向き合いながら、いかに議事を円滑に進めるかは社長の対応力・力量が問われる場面だ。黙り込むのはもちろん、経営陣までもが声を荒げるようでは心許ない。

(3)採決

 通常、拍手で決を採ることが多いが、会場の拍手の有無に関わらず、大株主などの事前と当日の議決権行使によって決議の可否が明らかになっているため円滑に進む。尚、修正動議が提出される場合もあるので、(原案の会社提案から先に決を採るゆえ否決されることが大半だが)最後まで総会ならではの臨場感を味わいたい。尚、議決権行使結果のお知らせは後日、開示されるので、賛成率が気になる場合は併せて確認したい。

■経営者の声を生で聞ける!

 そして何よりも総会では、「経営者の声を生で聞ける!」ことが最大の醍醐味だ。事業報告や対処すべき課題そのものは、予め収録した映像+ナレーション形式で済ますところが多いが、社長自身の口から追加で、会社のビジョンや商品の魅力を熱く語ってくれることがある。会社の業績を含め数字などは、IR資料を閲覧すれば、すぐに分かることで、参加するからには社長自身の言葉を聞きたいものだ。ここでは今までに印象に残った経営者を2人だけ挙げておきたい。

(1)ソフトバンクグループ株式会社 孫正義氏

 総会、決算説明会といい、プレゼンが非常に上手く、人を惹きつける力があり、学生として学ぶことが多い。もはや通信会社ではなくソフトバンク・ビジョン・ファンドを柱とする同社を「金の卵の製造業」、「AI革命の資本家」と言い表し、「25 - 4 = 9?」と時には我々に問う。他方、Twitterでは「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。」というユーモアのある一面もみせる。

 今では日本を代表とする経営者として名を馳せ、壮大なビジョンを掲げても、驚かない人も多い。しかし、創業後まもない頃から、豆腐屋のように売り上げや利益を1兆(丁)、2兆(丁)と数えられるビジネスをすると言っていたという。今やそれは現実となったが、満足もしていないし、驚かないというような発言は繰り返されている。反対にWeWork問題などで批判された際には、反省はあれど、萎縮しないと、どのような状況下でも、常に挑戦しづける姿勢には心を打たれる。

 インターネット革命を経て次はAI革命が広がるとし、革命の資本家として意気込む孫さん。資本家として「未来を創る」使命を掲げ、何歳になっても志を高く持つ姿は学生の心に響く。文章には書き表せないほど、孫さんやSBGには魅力がある。(総会や説明会のアーカイブ映像はホームページ上でも手軽に閲覧できるので、)是非とも一度見て頂きたい。

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