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「盛り上がろう」は気楽でいい言葉 AI 最新アルバム「MORIAGARO」
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最新アルバムの『MORIAGARO』という言葉は、LAでのレコーディングがきっかけだった。共演者のジェレマイが「“turn up”って、日本語で何ていうの?」と聞いてきたので、「“盛り上がろう”だよ」と教えたところ、そのまま「moriagaro!」とラップで歌い出した。すると、他のアメリカ人のスタッフも口ずさむようになり、気がつけばタイトルにはこの言葉しか浮かばなかったという。
「“盛り上がろう”という言葉は、前も他の歌に入れたことがあるけど、ジェレマイに言われて、さらに好きになった。“頑張ろう”よりも気楽に言えるし、明るいし、一緒に楽しめる意味があって、いい言葉。震災後の東北のライブ会場では“みんな元気?”とは言えない雰囲気があったけれど、今年はこの言葉がピッタリだと思う」
震災後に発表した前作『INDEPEN DENT』は、曲ごとに歌唱法を変えるほど、かつてなくメッセージを込めた作品になった。しかし今回はライブで歌うことを念頭に置いた。また、海外のシンガーと彼らの地元で制作した曲があってインターナショナル感が増す一方、母親宛てに泣きながら書いたという「ママへ」や、年内に結婚することを公表したせいか、身近に感じられるラブソングも増えている。
「震災があって、曲の書き方も変わりましたね。好きな人には好きと言う、ごめんなさいという時にはごめんなさいと言うとか、“はっきり素直に言える時に言う”ということを、前のアルバムからし始めたんですよ」
リスナーに伝わりやすいように言葉を選び、メロディーや曲の展開にもこだわり、歌い方も普段のしゃべり口調に近いトーンでも試みた。日々の生活で本当に大切にすべきものは何か、さまざまな曲調に乗せてAIが歌いかける。
「聴いている人のその場所も、その時のみんなの感情も違う。でも自分の曲の言葉とかメッセージが刺さってほしいので、いろいろな要素を最大限生かして作りました。私の歌を聴いてもらえるのなら、嫌なことは忘れて、楽しい気分になってほしいですね」
(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS)