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サバ缶でダイエット? 大和田潔

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSの科学

サバ缶でダイエット? 大和田潔

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 【青信号で今週も】

 ビートたけしさんの医学番組でサバ(鯖)の缶詰が取り上げられ、ダイエットに良いのではないかと話題になっています。青魚に多く含まれるEPAがGLP-1の分泌を促す。GLP-1には体重減少効果がある。なので「サバ缶を食べると、やせる可能性がある」といった内容だったようです。

 ちょうど私は、秋に配布されるサバ、ホタテ、サケなどの魚介缶詰の冊子の取材を受けたところでした。缶詰に含まれるDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸、特にDHAの脳への利点が囲み記事として掲載される予定です。GLP-1は、オメガ3を食べると小腸から分泌されるホルモンです。EPAだけでなく、DHAにも同様の作用があります。

 血液中のブドウ糖を組織に取り込むためには、インスリンというホルモンが必要です。ブドウ糖を点滴したときよりも、同量のブドウ糖を飲んだ方がインスリン分泌量が多いことが知られていました。そのため、ブドウ糖を飲むと胃腸からインスリンを分泌させるホルモンが放出されているだろうと考えられました。それが、GLP-1やGIPというホルモンだったのです。

 私たちが食べ物を食べると、小腸から栄養が吸収されて、血糖値が上がります。血糖値上昇もインスリン分泌の作用を持ちます。同時に、胃腸に糖分や脂肪が通過する刺激がGLP-1を介してインスリン分泌を促します。

 GLP-1には、食欲低下作用があることも知られていて、GLP-1の分泌を高めることは摂取エネルギーを減らすことにもつながると予想されています。つまり、DHAやEPAといった青魚に含まれる脂肪酸の多い食物を食べると、血糖値が正常化しやすくなり、食欲が抑制され余分なカロリーをとらないで済むというわけです。

 あり余るカロリーの食事を食べている人が、さらにサバ缶を食べればさらなるカロリーオーバーになってしまいます。サバ缶を食べる代わりに、カロリーの高いものを控えること。筋肉に移行した糖分を運動によって消費すること。そうすることで、オメガ3によるGLP-1の増加作用をうまく利用することができます。魚の缶詰は、保存が効く良質なタンパク質のコンテナです。上手に利用しましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS

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