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山に爪痕 集落のんだ土石流 台風26号 伊豆大島17人死亡、42人不明

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山に爪痕 集落のんだ土石流 台風26号 伊豆大島17人死亡、42人不明

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 大型で強い台風26号は10月16日、東海から東北の広い範囲を風速25メートル以上の暴風域に巻き込み、伊豆諸島付近から関東、東北の太平洋側沿岸の海上を北上した。東京・伊豆大島(大島町)では記録的な大雨となり大規模な土石流が発生し、多数の住宅がのみ込まれた。

 警視庁によると、17人の死亡が確認された。東京都によると、42人と連絡が取れなくなっている。

 都によると、全壊や半壊などの住宅被害は280戸以上に上る見込み。猪瀬直樹都知事は大島町に災害救助法を適用するとともに、陸上自衛隊に災害派遣を要請。自衛隊、警視庁、東京消防庁が徹夜で捜索に当たった。

 気象庁によると、大島町では観測史上最多の1時間に122.5ミリの猛烈な雨を観測。24時間雨量は800ミリを超え、10月の平年雨量の倍以上が降った。

 6本の地滑り跡

 台風26号が襲った伊豆大島を産経新聞社チャーターヘリの機上から見ると、市街地にはそこにあるはずの家々がなく、あるはずのない黒い土の塊が、静かな集落をのみ込んでいた。

 島の中央にある三原山の山頂近くの山腹は、大きな爪でえぐり取られたような鋭い地滑りの6本の跡が残っていた。山肌には、水を含んでいることが分かる黒っぽい土の塊が露出し、山頂と市街地を結ぶ山道を崩して、扇状に広がりながら海沿いへと続いていた。

 島の西端、元町港から東へ約1.4キロの神達(かんだち)地区では、多くの住民が今も行方不明になっている。無残に折れ重なった白っぽい木材は民家の柱だったのか、がれきと一緒に至る所に残され、その場所が集落だったことを思い起こさせた。黒い土から、天窓のある赤い屋根だけが見えている家もあった。消防隊員らが張り付くように屋根に上り、天窓から室内の様子を探ろうとしていた。

 首都圏でも死者

 台風26号による被害は広範囲に及び、東京都町田市では女性(67)が増水した川に流され、死亡が確認された。

 神奈川県では二宮町の海岸で、小学6年の男児2人が波にさらわれ、行方不明になるなどした。(SANKEI EXPRESS

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