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上原 MVPつかんだ雑草魂 1勝3セーブ Rソックスリーグ制覇の立役者

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上原 MVPつかんだ雑草魂 1勝3セーブ Rソックスリーグ制覇の立役者

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 米大リーグ・レッドソックスの上原浩治投手(38)は10月19日、地元ボストンで行われたアメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第6戦で、九回に6番手で投げて1安打無失点で試合を締め、レッドソックスが5-2でタイガースに勝って4勝2敗とし、6年ぶり13度目のリーグ制覇を果たした。上原は今シリーズ1勝3セーブの好成績を残し、最優秀選手(MVP)に選ばれた。ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズで日本人選手がMVPに選ばれるのはこれが初めて。

 「気分は最高」

 歓喜の瞬間、跳び上がって捕手と抱き合い、右手の人さし指を高らかに突き上げた。

 「気分は最高としか言いようがない」。リーグ制覇の立役者として最優秀選手に選ばれ、「まさかここで賞をもらえるとは予測していなかった」と、笑顔がはじけた。

 上原がマウンドに上がったのは5-2の九回。最初の打者をフォークボール3球で空振り三振に仕留めると、ファンの声援は「コウジ」から「MVP」へと変わった。2死から安打を許したが、フォークボールで三振を奪うと、すぐに歓喜の輪の中心にいた。フアン・ニエベス投手コーチ(48)は「試合前は『行ける』と言っていたが、つらそうだった。気力の投球だった」と精神力を絶賛。ジョン・ファレル監督(51)は、「これ以上は望めないようなシリーズだった」と振り返った。

 巨人からフリーエージェント(FA)を行使して大リーグに飛び込んだのは4年前。「日米野球でボンズ(バリー・ボンズ、元ジャイアンツ)とやったりして、(大リーグへ)行きたいという思いが少しずつ大きくなってきた」と振り返る。

 自力で雪辱の舞台へ

 オリオールズを出発点に、昨季はレンジャーズでダルビッシュ有投手(27)のチームメートとしてプレーし、切れ味鋭いスプリット、四球の少なさなどが評価され、今季はレッドソックスに移籍。シーズン途中からは守護神として定着し、大リーグでは自己最多となる21セーブをマークした。MVPという初めての勲章を手中に収め、「今年は出来過ぎで正直、怖い」と、その重みをかみしめる。

 大リーグの第一線で活躍を続けるが、原点は高校卒業後の浪人時代にある。「(浪人時代は)硬球も触らなかった。あの1年があったから今の自分がある」。難局に直面しても、恐れずに立ち向かっていく「雑草魂」が右腕を支えている。

 次は23日から、自身初のワールドシリーズだ。レンジャーズ時代の昨季は、優勝決定シリーズでポストシーズン初の3戦連続被弾という屈辱を味わい、ワールドシリーズはメンバーから外された。相手はそのときと同じナショナル・リーグの覇者、カージナルス。自らの力で、雪辱の舞台にたどりついた。「アクセルを踏みっぱなしでやるしかない」と完全燃焼を誓う。(SANKEI EXPRESS

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