SankeiBiz for mobile

お昼の顔「いいとも!」 32年の歴史に幕 3月末終了 タモリさん「皆さんに感謝」

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

お昼の顔「いいとも!」 32年の歴史に幕 3月末終了 タモリさん「皆さんに感謝」

更新

 フジテレビ系で平日正午から生放送されているバラエティー番組「森田一義アワー 笑っていいとも!」が来年3月末で終了し、32年に及ぶ歴史に幕を下ろすことが10月22日、分かった。司会のタモリさん(68)=本名・森田一義=がこの日の番組終盤に発表した。タモリさんは「30歳でこの世界に入って、『いいとも』で初めて芸能人として格好が付いた。国民の皆さまにも感謝します」と話した。

 単独司会の世界記録

 番組は1982年10月4日にスタート。タモリさんが多彩なゲストを招いて対談する「テレフォンショッキング」や日替わりコーナーなどが人気を集め、「友達の輪」「いいとも!」の掛け声は流行語に。収録場所のスタジオ・アルタ(東京・新宿)は名所になり、タモリさんは“お昼の顔”として親しまれてきた。

 フジテレビによると、放送開始から今月(10月)21日までの平均視聴率は11.5%で、最高は田原俊彦さんがゲスト出演した88年4月29日の27.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。89年以降は24年連続で民放同時間帯トップ(同率首位含む)の年間視聴率を獲得している。

 2002年には放送5000回を超え、生放送番組の単独司会世界最高記録としてギネスブックに登録。22日の放送は7947回目だった。フジテレビ広報部は終了理由について「しかるべきときに説明したい」としている。後継番組は未定という。

 初期から番組制作に参加した2代目プロデューサーの佐藤義和さん(65)は「テレフォンショッキングを始めた当初は、トークを嫌がる出演者も少なくなかった。だが、人気コーナーになるに従い、テレビでの生トークが面白い娯楽になるという、新しいテレビ文化が定着した」と、番組の功績を振り返った。

 笑いの中に「知性」

 突然の「終了宣言」だった。“お昼の顔”として長年テレビ界に君臨してきた「笑っていいとも!」は、お笑いバラエティー番組の人気全体を押し上げた最大の功労者だ。

 番組が始まったのはバブル前夜。当時、フジテレビは「楽しくなければテレビじゃない」というキャッチフレーズを掲げていた。司会に夜の番組が多かったタモリさんを起用。ゲストと当意即妙のやりとりを繰り広げるなど、笑いの中に「知性」を与えた。

 お笑い評論家の西条昇・江戸川大准教授は「当時の若い視聴者は、一体感を持ってタレントを応援しようという熱気があった」と振り返る。

 番組はお笑い芸人の“出世コース”になり、レギュラーだったダウンタウンやナインティナインなどは、お笑い界の頂点に駆け上がった。

 バラエティー番組のスタイルを確立した「いいとも!」だが、一方でその手法は他局に浸透し特色を出すのは困難に。20%を超すこともあった平均視聴率は近年、一桁台にとどまっていた。

 西条准教授は「『いいとも!』の終了で、バラエティー界は戦国時代になる。これを機に、新しい刺激的な番組が生まれてほしい」と話した。(SANKEI EXPRESS

ランキング