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ハリケーン「サンディ」から1年 被害甚大 NYの「もろさ」浮き彫り
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昨年10月、米東部沿岸に上陸したハリケーン「サンディ」の直撃から1年あまり。浸水や冠水などで見る影もなかったニューヨークやニュージャージー州の被災地の現在の様子をAP通信が写真で伝えた。
2012年10月22日、カリブ海で発生したハリケーン「サンディ」はキューバやジャマイカなどのカリブ海諸国に被害をもたらした。さらに10月29日夜には強い温帯低気圧に変わった後、米東部沿岸を北上してニューヨークをかすめニュージャージー州に上陸。倒壊した家屋や木の下敷きになったり、増水した川に流されるなどして米で100人以上が死亡したのをはじめ、各国で計約170人が犠牲になった。
また、「サンディ」は、ウォール街を抱える世界的大都市、ニューヨークのインフラの脆弱(ぜいじゃく)さを浮き彫りにした。
米エネルギー省によると、地下変電施設の浸水や送電線の倒壊が原因でニューヨークで160万世帯、ニュージャージーで260万世帯、全体で850万世帯が停電に見舞われた。また、ニューヨーク市のクイーンズ地区では浸水した地域で10月29日深夜に大規模火災が発生、約100棟の家屋が焼失した。
≪取り戻した以前の輝き≫
ニューヨーク都市交通公社は、昨年10月28日夕方までにすべての地下鉄とバスの運行を中止させたために、交通網がマヒ。地下鉄のトンネルや地下鉄駅構内も浸水した。9日後にはほぼ復旧した。
11月4日に予定していた世界最大規模の都市マラソン「ニューヨークシティー・マラソンは取りやめとなり、NBAの試合も延期するなど各方面に影響が出た。
最大風速約40メートルの「サンディ」は、ハリケーンの強さとしては5段階のうち最も小さい「カテゴリー1」だったが、沿岸の大都市に高潮が押し寄せたことなどから被害が甚大になったという。2005年8月にニューオーリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」以来の大被害となり、経済的損害は約800億ドル(6兆8000億円)と言われている。
今年7月4日の独立記念日には、修復工事が行われていた「自由の女神像」が、また10月28日にはニューヨーク湾の観光名所、エリス島の一般公開が再開されるなど以前の姿を取り戻している。(EX編集部/撮影:AP/SANKEI EXPRESS)