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さっと足すだけ ゼラチン「健康法」
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美容や健康に効果があるとされるコラーゲンを手軽に補給できる食材として、ゼラチンが注目されている。ゼリーなど従来のお菓子作り以外にも調理法が雑誌やレシピ本で豊富に紹介され、家庭向けゼラチン粉の販売が増加。若い女性に人気の「スムージー」専門店やホテルも導入し、活用の場が広がっている。
東京都内に住む主婦、川村留美子さん(45)は友人に勧められ、2年ほど前からシチューや鍋物などにゼラチンの粉を足すようになった。「高タンパクで無脂肪と聞き、2人の娘をはじめ家族の健康を考えて日常的に使っています。さっと足すだけなので、手間がかからず助かります」
ご飯に足すとふっくらと炊き上がったり、パスタやそうめんに使うと冷めた際にくっつきにくくなったりする効果も実感しているという。
牛や豚の骨などからコラーゲン成分を抽出、濾過(ろか)して作られるゼラチンは板や粉状に加工され、使い勝手が良いのが特徴だ。
液体に混ぜて冷やすと固まる性質から、家庭では主にゼリーやババロアといったお菓子作りの材料として使われてきた。最近になってカロリーの低さやコラーゲンの健康成分への関心が高まり、さまざまな活用法が雑誌やレシピ本で取り上げられるようになった。
ゼラチンの加工販売大手、ゼライス(宮城県多賀城市)によると、家庭向けゼラチン粉のことし1~10月の売上高は、前年同期比で2割強伸びた。商品には調理例を紹介した文章も添えているが、「もっと利用方法を教えて」という問い合わせが増えており、今後も伸びが期待できるという。
果物や野菜をミキサーで砕き、とろみを加えてシャーベット状にして味わう飲み物「スムージー」。米国を中心に140店舗を展開し、2011年夏に日本に進出した専門店「ロベックスジュース」もゼラチンに注目する。
日本の運営会社は当初、本場米国のレシピに準じた商品を提供していたが、ことし7月にカロリーを抑える狙いから、主原料の一つをゼラチンにした日本独自のレシピに切り替えた。
「コラーゲンの補給にもなり、健康や美容効果をアピールする上でゼラチンの利用が最適と考えた」と担当者。都内の原宿店(渋谷区)など2店舗は若い女性で週末はほぼ満席状態といい、日本流のアレンジが受け入れられているようだ。
高級ホテルも新たなメニューに取り入れ始めた。「インターコンチネンタル 東京ベイ」は6月、ホテルラウンジ内の食事メニューに、ゼラチンを配合したパンケーキを加えた。担当者は「美容をテーマにしたメニューづくりをしており、一つの目玉にしていきたい」と話している。(SANKEI EXPRESS)