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みんな 江田氏ら14人が離党届 年内に新党 野党再編の幕開けか

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みんな 江田氏ら14人が離党届 年内に新党 野党再編の幕開けか

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 みんなの党の江田憲司前幹事長(57)=衆院神奈川8区=ら党所属の衆参国会議員14人が12月9日、離党届を党執行部に提出した。年内に「脱官僚」「地域主権」を旗印にした新党を旗揚げする。すでに離党した柿沢未途衆院議員(42)=無所属=も参加する。年内に新党を結成するのは、政党助成金の受給資格を得る狙いもあるとみられる。

 江田氏は9日の記者会見で「みんなの党は結党の原点を忘れて変わり果てた。原点に返り、新生みんなの党として野党勢力を結集し、自民党に対抗しうる政権交代可能な政党を作りたい」と述べた。

 2009年8月に渡辺喜美代表(61)と江田氏らで結成されたみんなの党は、4年4カ月で分裂した。

 みんなの党で9日、離党届を提出した議員は次の通り。(かっこ内は選挙区や比例ブロック、丸数字は当選回数。敬称略)

 【衆院】8人 江田憲司(神奈川8(4))、林宙紀(東北(1))、青柳陽一郎(南関東(1))、椎名毅(南関東(1))、井出庸生(北陸信越(1))、小池政就(東海(1))、井坂信彦(近畿(1))、畠中光成(近畿(1))

 【参院】6人 川田龍平(比例(2))、小野次郎(比例(1)、衆(1))、柴田巧(比例(1))、寺田典城(比例(1))、藤巻幸夫(比例(1))、真山勇一(比例(1))

 ≪年内に新党 野党再編の幕開けか≫

 維新統一会派が鍵

 みんなの党の江田憲司前幹事長がついに離党を決断した。江田氏は野党再編への第一歩にしたい考えで、この動きが日本(にっぽん)維新の会や民主党に影響を与えるのは確実だ。ただ、国政選挙が当面ないことから両党を巻き込んだ再編劇は時間がかかるとみられる。まずは、来年1月召集の通常国会で「江田新党」と維新統一会派が実現するかどうかが関門になりそうだ。

 「歌を忘れたカナリア。この党に将来はない!」。江田氏は12月9日、離党届を提出した後、国会内で記者会見を開き、みんなの党との決別を宣言した。

 記者会見では渡辺喜美代表への批判を繰り返した。

 特定秘密保護法をめぐっては「代表が密室で安倍晋三首相と手を握り賛成ありきの修正協議を進めた」。党運営では「党の存続が自己目的化し、自民党にすり寄り、与党化していく動きもみられる。許すことはできない」とこき下ろした。

 ただ、新党のメンバーは衆参合わせて15人の小勢力だ。それでも、維新の松野頼久国会議員団幹事長(53)が呼びかける統一会派に江田氏はこう言い放った。

 「念頭にありません」

 江田氏は旧太陽の党系と政策や理念が異なると感じている。旧太陽系を抱える維新と、理念の違いから渡辺氏と決別した江田氏が統一会派を組むのは“自殺行為”に等しい、という判断がある。

 そこで問われるのは維新の今後だ。

 「江田新党と大阪維新の会系で政策を近づけて、維新内の多数決で旧太陽系に勝つ。旧太陽系が出ていけばそれでいいし、すり寄ってくるならそれでもいい」。橋下(はしもと)徹共同代表(44)=大阪市長=ら在阪党幹部に近い大阪系議員はそう語る。

 秋波送る橋下氏

 多数決による決着-。再編志向の大阪系がこの手法にこだわるのには理由がある。維新は(12月)5日、トルコなどへの原発輸出を可能にする原子力協定に対する多数決を行い、旧太陽系の意に反して「反対」を決めたが、このとき多数決を強く求めたのは大阪系だ。旧太陽系をねじ伏せるにはもはや多数決しかない、というのが大阪系の本音だ。

 大阪系が統一会派に固執するのは、衆院で維新53人と江田新党15人を合わせると計68人となり、第一会派の民主党の56人を上回るからだ。

 「俺たちが野党第一会派になったとき、民主党のお尻に火がつく。そこからが再編だ。主役は民主党ではない。主役は維新だ」

 橋下氏側近はそう息巻く。

 橋下氏も9日、「江田さんに大義ありと思っています。考え方は一緒だ。維新だって(合併の際には)新しい政党にしなければいけないだろう」と秋波を送った。(SANKEI EXPRESS

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