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【相川梨絵のバヌアツ通信】バヌアツ流乗馬のススメ
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これが、水泳乗馬!_それとも乗馬水泳??_お馬さんの鼻息の荒さに、笑いが止まりませんでした=2013年12月8日、バヌアツ・サント島(相川梨絵さん提供) 突然ですが、皆さんは、乗馬をしたことがありますか?
馬にまたがりパッカパカ。しかしバヌアツの乗馬はひと味違います。先日、サント島でバヌアツ式乗馬をしてきました。
まずは、よくあるバヌアツの乗馬。日本の乗馬同様、馬に鐙と蔵をつけ、手綱をもって自由に牧場をお散歩します。ちょっと違うのは、乗る時の服装でしょうか。南国らしく水着着用!なぜなら、牧場のお散歩が終わったら、その足でビーチへ。そして、そのまま海へ入水。馬が海の中をばちゃばちゃと歩き出します。美しいビーチを馬の上から見下ろして、最高の気分。それに留まらず、馬はどんどん海へ入って行きます。お腹の半分くらいまで浸かり、乗っているこちらも足は海の中へ。日差しが暑いので、とても気持ちいい!!
と、この水中に入る乗馬はバヌアツでは、メジャー。乗馬ができるところならたいてい水中乗馬も楽しめます。南国バヌアツにぴったりでしょ。
しかし、先日体験した乗馬は、さらに上をいくものでした。まず、くらも鐙もなし。裸馬に乗れと言われます。日本で少し乗馬の経験があるのですが、裸馬に乗るのは初めて。台を使って何とか乗ります。そしてバランスを崩さないように慎重に姿勢を正し、手綱を持ちます。次に海の中に入るから靴はいらないと脱がされてしまいました。私も馬もかなりの軽装でパカパカとビーチへ向かって歩き出しました。
落ちないようにおっかなびっくり、お尻でうまくバランスをとります。ため息がでるほどきれいなビーチにたどりつくと、いつもの調子でそのまま海へ入っています。バチャバチャ。
水が気持ちいい!! ある程度入って行くと、バヌアツ人インストラクターが立ち止まり、指示をしました。「これから、馬と一緒に泳ぐから、手綱と一緒にたてがみを掴みなさい。馬が泳いでくれるから、あなたはただ、たてがみをもって浮かんでいればいいから。」と。
馬と一緒に泳ぐ? まったくイメージがわかないまま、馬がどんどん深い所へ入っていきます。私も馬もどんどん水の中へ。え? 大丈夫?! と思った瞬間、パカパカという大きな揺れが違うもの変わりました。そうです。馬が泳ぎだしたのです。顔だけ水面から出し、一生懸命シャカシャカと犬掻きならぬ馬掻きをしています。さらに、一生懸命さが伝わるものすごい鼻息。鼻の穴を全開にし、ブルル~ブルル~と必死で泳いでいます。私の体もほとんどが水の中へ入っているので浮いてしまいます。馬にまたがるのは到底無理。必死でたてがみを掴み、体も足もすべて伸ばして、もう、馬さんがんばって!!とお任せ状態です。
この光景に途中から笑えてきました。だって、馬は、ものすごい鼻息をたてて一生懸命泳いでいて、私はそれに必死にひっついているんですよ。こんなユニークなアクティビティは、バヌアツにしかないのではないのでしょうか。
この写真を、日本にいる友人たちに見せたら、みんながみんな驚愕(きょうがく)していました(笑)。水中乗馬ならぬ水泳乗馬が楽しめるのは、サント島のラトゥアというリゾートです。泳ぐように訓練された馬は4頭いるので、是非是非バヌアツにきたら挑戦してみて下さいね。
ここまではいいや、という方は、普通の乗馬で、軽い海のお散歩をお楽しみ下さい!(フリーアナウンサー 相川梨絵/SANKEI EXPRESS)