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チャンスに挑むことが僕のライフワーク 映画「光にふれる」 ホアン・ユィシアンさんインタビュー

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チャンスに挑むことが僕のライフワーク 映画「光にふれる」 ホアン・ユィシアンさんインタビュー

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「音楽で世界のあらゆる色を感じ取ることができる」と語る、目の不自由なピアニストのホアン・ユィシアンさん=2014年1月14日、東京都渋谷区(伴龍二撮影)  プロデューサーを務めた香港のウォン・カーウァイ監督(55)に見いだされ、ほとんど素人に近い台湾の若者、ホアン・ユィシアン(26)が台湾の青春映画「光にふれる」(チャン・ロンジー監督)の主役に抜擢された。ホアンは目が不自由ながらも卓越した表現力で聴き手を魅了する現役のピアニスト。元々人間が持っていたであろうみずみずしい内面世界を、大好きなピアノを奏でながら表現してきた。そんな彼の世界を映像美として結実させたのが本作だ。「ユィシアン」として本人役で登場するホアンは、「演技ができると聞いて、わくわくしました。アーティストとして、新しいチャンスに果敢に挑むことが僕のライフワークですから」と声を弾ませた。

 魅力的な音楽

 目の不自由な青年ユィシアン(ホアン)は、「得意のピアノで自立した生活ができるように」と願う母(リー・リエ)の意をくんで、故郷を離れて都会の音楽大学に入学した。ある日、経済的な理由からダンサーになる夢を諦めたシャオジエ(サンドリーナ・ピンナ)と出会い…。

 ホアンは作中で、クラシックのほかロックやポップスなど幅広いレパートリーを披露するが、これは音楽に対する彼のスタンスを端的に語るものだ。「音楽は、いつも僕の心の中にある魅力的なもので、とらえどころのない、とても不思議で奇妙なもの。だから、僕は好き嫌いをジャンルで分けようとは思いません。インスピレーションを受けたものを即興で作曲して素直に形にすることが好きなのもそのためです」

 2歳半で才能確信

 音楽との出会いは、自分の母が言うには2歳半のときだという。「僕のいとこがピアノで童謡を弾いたのを聞いた後、僕も鍵盤を叩きました。もちろんピアノなど教わったこともないのに、いとことまったく同じように弾いてしまった。母は僕に『音楽の才能がある』と確信したようで、4歳から僕はピアノの先生の指導を受けることになりました」。それにしても、光を感じ取れる程度の視力の彼が鍵盤の位置を認識できるのだろうか。本人は「僕も幼かったし、記憶がないんですよ」と苦笑いを浮かべた。

 作品は前回の第85回米アカデミー賞で台湾代表となったほか、台北映画祭などアジアの主だった祭典で数々の賞をもたらした。ホアンも演じることへの関心がさらに高まった。「僕が音楽を生み出す原動力はやはりチャレンジ精神だったと考えています。だから、お話があれば俳優にも挑戦して映画にも出てみたいなあ」。公開中。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:伴龍二/SANKEI EXPRESS (動画))

 ■Huang Yu-Siang(黄裕翔) 1987年、台湾生まれ。国立台湾芸術大ピアノ科学士取得。出生時に網膜疾患で視力を失う。ピアニストとして受賞多数。バンド活動やキーボーディストとしても活躍。大学に在籍中に、自分を描いた2008年の短編「ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル(天黒)」に主演し、音楽も担当。本作では12年台湾金馬奨で最優秀台湾映画人賞を受賞。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2014年2月19日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

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