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【This Week】(3月24~30日) 袴田事件 開くか再審の扉

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【This Week】(3月24~30日) 袴田事件 開くか再審の扉

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袴田巌(はかまだ・いわお)死刑囚の第2次再審請求審での主張=2014年3月23日現在  一家4人を殺害した罪で死刑判決が確定した袴田巌(はかまだ・いわお)死刑囚(78)の第2次再審請求で、静岡地裁(村山浩昭(むらやま・あきあき)裁判長)が3月27日に再審可否の判断を示す。確定判決で事件当時に着ていたとされた衣類の血痕のDNA鑑定では「袴田死刑囚とは一致しない」との結果も出ており、再審の扉が開くか注目される。

 1966年6月30日未明、静岡県清水市(現静岡市清水区)のみそ製造会社専務宅が全焼し、焼け跡から一家4人の刺殺体が見つかった。県警は66年8月18日、強盗殺人容疑などで、現場近くのみそ工場に住んでいた袴田死刑囚を逮捕した。

 袴田死刑囚は当初、容疑を否認したが、9月6日になって犯行を自白。しかし、11月に始まった公判では起訴内容を全面否認した。

 裁判中の67年8月に工場のみそタンクから血痕があるシャツやズボンなど、いわゆる「5点の衣類」が発見されると、静岡地検は、犯行着衣をパジャマから変更するという異例の措置を取った。

 地裁は、供述の任意性に疑問があるとして県警捜査員が作成した自白調書44通を証拠から排除したが、検事作成の自白調書1通と5点の衣類の証拠能力を認め、死刑判決。控訴審や上告審、第1次再審請求審でも、この事実認定は踏襲された。

 2008年からの第2次請求審では、弁護団が衣類の血痕のDNA鑑定を求め、地裁も認めた。

 弁護側、検察側がそれぞれ推薦した専門家2人が鑑定を実施。被害者4人と一致するかどうかは見解が分かれたが、袴田死刑囚については2人とも「一致する型はなかった」と結論づけた。

 地検は、DNA鑑定に関しては「鑑定試料が経年劣化し、血液のDNA型をきちんと検出できていない可能性が高い」と主張。鑑定自体の信頼性を否定した。

 弁護側は「直ちに再審を開始すべきだ」と主張している。(SANKEI EXPRESS

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