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二転三転 A・ノックス被告に逆転有罪判決 伊ルームメート殺害

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二転三転 A・ノックス被告に逆転有罪判決 伊ルームメート殺害

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 ≪異例の展開に欧州騒然≫

 イタリア中部ペルージャで2007年11月、米国人元女子留学生、アマンダ・ノックス被告(26)らがルームメートの英女子留学生、メレディス・カーチャーさん=当時(21)=を刺殺したとされる事件の差し戻し裁判で、中部フィレンツェの高裁は1月30日、ノックス被告に禁錮28年6月、元交際相手のイタリア人、ラファエル・ソレシト被告(29)に禁錮25年の逆転有罪判決を言い渡した。ノックス被告は差し戻し前の2審では無罪だったが、逆転有罪となった。事件の異様さに加え、有罪→無罪→また有罪との異例の展開に欧米は騒然としている。

 刺し傷47カ所、性的暴行

 「私はこの不当判決におののき、悲しんでいます。(検察側が主張する)証拠の数々は今回の有罪判決を正当化できません」

 米ワシントン州シアトルの自宅で判決を聞いたノックス被告はこんな怒りの声明を発表し、今回の有罪判決は被害者であるカーチャーさんの家族にとって何の慰めにもならないと明言。さらに判決に至る法的プロセスをこじつけと非難した。

 米CNNテレビや英BBC放送(いずれも電子版)などによると、当時、留学生だったノックス被告は07年11月、元交際相手だったソレシト被告と共に、ルームメートのカーチャーさんを乱交パーティーに誘ったが、断られたため激怒。カーチャーさんの喉を料理用ナイフで切って殺害したとして起訴された。

 カーチャーさんはベッドルームで半裸の状態で発見されたが、47カ所もの刺し傷があり、そばには事件に使われたと思われる料理用ナイフが2つ、見つかった。また性的暴行を受けたことも分かった。

 ノックス被告は09年12月の1審で禁錮26年、ソレシト被告が禁錮25年とそれぞれ有罪判決が下され、4年間収監された。

 米に帰国、出廷せず

 ところが11年10月の2審では、有力証拠と見られていたカーチャーさんのブラジャーのホックから検出されたソレシト被告のDNAの痕跡が、彼女の死体発見から約6週間後の発見とあって雑菌混入などで有力証拠にならないと判断された。

 さらに凶器とみられるナイフに付着していた2人の血液のDNA鑑定も欠陥があるとして、2人は逆転無罪に。ノックス被告は帰国し、米ワシントン大学に復学。この日の判決にも出廷しなかった。

 判決理由は後日開示されるというが、当初から「事件発生日の夜、ソレシト被告と彼の家で音楽を聴いたり夕食を食べたりしていた」といったノックス被告の一貫した無罪主張は認められなかったようだ。

 上告の方針

 今回の一件は、事件の異常性に加え、下半身絡みの犯罪とは無縁に見えるノックス被告の清楚なルックスも相まって、欧米では大きな関心を呼んでいた。

 イタリア側は判決確定まで米国に身柄引き渡しを求めないとみられるが、イタリア側が引き渡しを求めれば応じるとみられる。ノックス被告はBBCに「間違いなく、快くイタリアに戻るつもりはないわ。みんなで私をさらしものにするでしょうから」と不満を漏らした。

 ノックス被告側は上告する方針を示しているが、被害者であるカーチャーさんの弟、ライルさんはBBCに「どのような判決もわれわれに祝福をもたらしはしないが、(今回の有罪判決は)恐らく、われわれが望んでいた最高のものだろう」と語った。(SANKEI EXPRESS

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