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「世界一の朝食」 ふわふわパンケーキ 東京 「bills」 お台場

 ここ数年、衰えることなく続くパンケーキブーム。スイーツ好きの女性だけでなく男性でもふわふわのパンケーキのとりこになる人は多い。そんなブームの火付け役となったのが、「世界一の朝食」を提供するといわれるレストラン「bills(ビルズ)」だ。オーストラリアを拠点に世界に8店舗を展開。3月下旬にハワイ・ワイキキ店がオープンしたのを記念して、日本にある4店舗が4月30日まで、ハワイアンの特別メニューを提供している。

 今回訪れたのはデックス東京ビーチ内にある「bills」 お台場。全店舗のうち最大の席数とフロア面積を誇り、ゆったりとしたソファでくつろぐことができるのが特徴だ。晴れていれば間近にレインボーブリッジを望めるテラス席が気持ちいい。お台場にはアミューズメント施設も多く、朝早くから家族連れやカップルなどでにぎわっていた。

 爽やか限定メニュー

 期間限定のハワイアンメニューは、「バターミルクパンケーキ フレッシュフルーツ、ヨーグルト添え」(1200円+税)と、「アヒ・ポキライスボウル チェリートマト、シーアスパラガス添え」(1100円+税)など3種。色鮮やかで見るからにおいしそう。バターミルクパンケーキは、このほか主食にもなるスモークベーコンとバナナ、メープルシロップ添えもある。bills定番の「リコッタパンケーキ」(1350円+税)のような厚めで大きなパンケーキではなくて、薄くて小さめのサイズのパンケーキで、しかも甘さを抑えたヨーグルトソースのかすかな酸味が爽やかなので、何枚でも食べられそう。アヒ・ポキとはハワイの言葉で「マグロの漬け丼」のこと。玄米の上にトマトなどの新鮮な野菜とマグロの漬けがのった日本人には親しみやすい一品だ。

 billsは、オーストラリア人のレストランプロデューサー、ビル・グレンジャーさん(45)が無名時代に、午前6時30分から午後3時まで開店することを条件に借りた店舗で、朝食に特化したメニューを考案。1993年にシドニーにオープンした「bills」1号店で、生クリームとバター、塩と卵のみを使ったシンプルでオーガニック、しかもスクランブルしない(かき混ぜない)独創的な「スクランブルエッグ」を提供していた。それが話題となり、2002年にはNYタイムズ紙で「世界一の卵料理」と紹介された。

 日本に4店舗

 それ以来、「世界一の朝食」が食べられる店舗として人気を集め、08年には初の海外出店となる神奈川県鎌倉市に「bills」 七里ケ浜をオープン。これを皮切りに赤レンガ倉庫(横浜市中区)、お台場、表参道(東京都渋谷区)の3店舗を出店した。表参道を除いて、海の近くのロケーションにこだわったという。

 旅行好きだったグレンジャーさんは学生時代にバックパッカーとなり日本を訪れ、四季の美しさと街並みに感激。海外初進出は日本にという強い希望があり、日本に4店舗が集中した。

 “ビルの家に遊びに来る”というコンセプトでつくられたbills。おいしい料理と海に癒やされに行ってみてはいかがだろうか。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI EXPRESS

 ■「bills」 お台場 東京都港区台場1の6の1 デックス東京ビーチシーサイドモール3F。(電)03・3599・2100。

 営業時間は、朝食は午前9時~正午、ランチは正午~午後5時、ディナーは午後5時~11時(ラストオーダーは午後10時、飲み物は午後10時30分まで、土日祝日のみ午前8時開店)。不定休。

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