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【This Week】(4月28日~5月4日) イラク総選挙 首都標的の大規模テロ警戒

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【This Week】(4月28日~5月4日) イラク総選挙 首都標的の大規模テロ警戒

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 イラクで4月30日、連邦議会(国会)選挙が行われる。2011年末の米軍撤退以来初の総選挙で、ヌーリー・マリキ首相(63)率いる政党連合が優勢。マリキ氏はテロを抑え込む強硬姿勢をアピールし、支持拡大につなげたい考えだ。だが、イスラム過激派が首都バグダッドを標的に大規模テロを行うとの見方はくすぶり、投票日を前に当局は警戒を強めている。

 「おまえ(マリキ氏)が目にするのは流血だけだ。われわれは強襲と爆弾を約束する」。4月上旬、インターネット上に公開された映像の中で、イラク軍兵士を処刑するイスラム過激派「イラク・シリアのイスラム国」の戦闘員はこう宣言した。

 イスラム教スンニ派の国際テロ組織アルカーイダを母体とするこの組織は隣国シリアの内戦で台頭。イラク中西部アンバル州で政府軍との戦闘を激化させた。

 スンニ派が大半のアンバル州ではシーア派主導のマリキ政権に冷遇されているとの不満が強い。スンニ派テロ組織などはこれに乗じて1月以降、首都西方のアンバル州ファルージャなどを制圧し、支配。地元部族も一部、支援に回っているもようだ。

 地元紙は武装勢力が最近、ファルージャを流れるユーフラテス川のダムの水門を数回閉鎖したと報じた。アラブ紙アッシャルク・アルアウサトは「軍を洪水対策に集中させ、首都攻撃をしやすくする狙いだ」と指摘した。

 イラクでは沈静化していたイスラム教の宗派対立を背景とするテロが再燃。非政府組織(NGO)イラク・ボディー・カウントによると、昨年(2013年)の市民の犠牲は9500人を超え、06~07年のような内戦状態の再来が懸念される。首都では(4月)25日、シーア派系政党の選挙集会での爆弾テロで少なくとも31人が死亡した。

 マリキ政権は掃討作戦を展開するが、ファルージャなどでは武装勢力と一進一退の攻防が続く。選挙期間中に大規模テロを許せば、支持離れにつながる可能性もある。

 ただ、近年の選挙では政策より、候補者がどの宗派、民族かが重視されており、人口で多数を占めるシーア派の支持を受け、マリキ氏が率いる「法治国家連合」が勝利するとの見方が強い。

 スンニ派は主要な政治勢力が分裂状態で、票が割れることが予想されるほか、一部の急進的な指導者は選挙のボイコットを呼び掛けている。

 政治学者のカラウィ氏は「宗派間の真剣な和解が必要だが、選挙後も政治は停滞し、対立は深まるだろう」と悲観的な見通しを示した。(共同/SANKEI EXPRESS

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