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境界を超え多様な価値観に触れてほしい 「TOKYO M.A.P.S」 オーガナイザー・小林武史さんインタビュー

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境界を超え多様な価値観に触れてほしい 「TOKYO M.A.P.S」 オーガナイザー・小林武史さんインタビュー

更新

4月30日午後9時から、ユーチューブで「TOKYOM.A.P.S」出演者と“前夜祭的”番組をライブ配信。「音楽の力を感じて」と話す、音楽プロデューサーの小林武史さん=2014年4月16日、東京都港区(早坂洋祐撮影)  FMラジオ局「J-WAVE」と六本木ヒルズが催す、ゴールデンウイーク恒例の無料ライブイベント「TOKYO M.A.P.S(トウキョウ マップス)」が5月5、6日、六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)で行われる。

 工夫して楽しく生きる

 オーガナイザーとして今年のラインアップを決めたのが、「Mr.Children」の音楽プロデューサーとして知られる小林武史(54)。「今、みんなにこの音を聴いてほしい」と、赤い公園やパスピエといった旬のバンドから、細野晴臣や田島貴男らキャリアを誇るアーティストまで12組を集めた。ジャンルも年代も違う幅広い顔ぶれだが、「歌に魂が宿っていたり、音に力強さがあって、演出に頼らずとも、音楽そのものの力で人々を別世界に引っ張っていけるアーティストたち。音楽にどっぷりハマっているのかどうか、という尺度で声をかけた」という。

 小林が掲げた今年のテーマは、「クロス・ザ・ボーダー~オール・イズ・ワン、ワン・イズ・オール~」。直訳すれば、境界を超える。意訳して読むと、住み慣れた“自分の檻”を飛び出して、知らなかった世界や違う価値観に触れ合ってみては、とわれわれを誘う言葉のようにとれる。

 「たまには狭い認識や常識に閉じこもらず、それを越えたり、はみ出したりするような体験があったほうがいいと思うんです」と小林。特に、「アベノミクス」をキーワードに、経済問題に世の関心が集まる今、幸せを測る「ものさし」は、他にもいろいろあることを思い起こすきっかけを仕掛けていければ、と話す。「お金に依存するより、もっといろんな価値観にアンテナを張って、楽しくなるように工夫しながら生きたいじゃないですか。せっかく授かった命ですから」

 音楽のパワー体感して

 日常と非日常。世代やジャンル、国などさまざまな「境界」を超えるパワーが音楽にはある、と小林は信じる。その確信は坂本龍一やMr.Childrenの櫻井和寿と2003年に立ち上げた非営利組織「ap bank」の活動を通じて強いものになっている。

 東日本大震災発生後、「ap bank」は復興支援活動を継続しており、小林も月に1、2度は被災地に出向く。今、音楽をはじめアートのパワーを活用した復興支援として「被災地を舞台に地域型の芸術祭を開催できないか」との構想を膨らませている。「音楽やアートにそなわるパワーや想像力は相当、素晴らしいですからね。その力を発揮すれば、できることはたくさんあると思うんです」

 ゴールデンウイークの買い物ついでに、ひとときそのパワーを体感してみませんか。(文:津川綾子/撮影:早坂洋祐/SANKEI EXPRESS

 【TOKYO M.A.P.S 出演アーティスト】(※入場は無料)

 ■5月5日 (午後1時から)赤い公園、(午後2時から)青葉市子、(午後3時から)藤巻亮太、(午後4時から)Salyu、(午後5時30分から)スガシカオ、(7時から)田島貴男

 ■5月6日 (午後1時から)パスピエ、(午後2時から)桐嶋ノドカ、(午後3時から)黒木渚、(午後4時から)曽我部恵一、(午後5時30分から)ストレイテナー、(7時から)細野春臣

 ■こばやし・たけし 1959年6月7日生まれ。山形県出身。音楽プロデューサー、キーボーディスト。『スワロウテイル』(96年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)などで映画音楽を手がけ、『BANDAGE(バンデイジ)』(10年)では監督も務めた。代表理事を務める「ap bank」では自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざまな活動を展開。

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