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生き方編 母の日にささげる手紙

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生き方編 母の日にささげる手紙

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美容家、IKKO(いっこー)さん(提供写真)  【美のカリスマ IKKOのちょっといい話 聞きたい?】

 もうすぐ母の日(11日)ですね。普段はなかなか言えない感謝の気持ちを、手紙にして書いてみてはいかがでしょうか。

 お姑さんに「娘」として

 結婚をしている方には、2人の母がいると思います。1人は自分の、そしてもう1人は配偶者のお母さま。お姑さんですね。

 嫁姑の関係の難しさは、よく言われることです。それはお母さまの気持ちになってみると、当然。どうしても、「大切に育てた自分の子供を嫁にとられた」という気持ちになってしまうのでしょう。「結婚をしてからあの子は何かが変わった。心も全て嫁に奪われてしまって、私はなんのために育ててきたのだろう…」と。だからこそ、大事なのは「相手を立てる」ということ。必要以上に気を使うぐらいがちょうどいいのです。

 母の日には、プレゼントとともに、こんな手紙を添えてみてはどうでしょう。「彼のこんな所にひかれましたが、それもお母さまの教育あってこそ。お母さまがいてくれたから、彼に巡り会えました。これから、いろんな教えを吸収したいと思います。いつまでもどうぞお元気で…」。「こんなことを書いて」と思われてもいいのです。どうせ何をしてもとやかく言われるのですから、せっかくだったら、いいことをして言われましょう。

 “嫁”ではなく、“もう一人の娘”として接してください。その一つ一つの積み重ねが、いい関係を作っていくはず。彼も喜んでくれると思いますよ。

 今度は自分から慈愛を

 とはいえ、身内ですとなかなか素直に「ありがとう」とは言えません。自分の母親には、どうしても甘えが出てしまい、やさしい言葉をかけてあげることができない。

 私の母も、80代。「今までの母と違うなあ」と思うことが、たびたびあります。年をとると、子供のようになってしまう。言っていることがちぐはぐになったり…。私はつらくて、昔のような母親のままでいてほしくて、ついつい冷たく当たってしまうことがあります。そんなとき姉に言われました。「私たちもいずれ、子供に戻っていくのだから」と。自分も親も年をとる。母の変化を受け入れなければならない段階に来ているのかもしれません。母が幼い私に慈愛を注いでくれたように、今度は私が母を受け止め、やさしく理解しなければならない…。

 でも、本音を言うと、「私もいつまでも人間ができていないようでいたい、母も納得しないでほしい」という気持ちがあるのです。「最後の親孝行」を両方がクリアに感じ、受け止められたとき、次の門出…永遠の別れがきてしまうかもしれない、という思いがあるから。

 母の存在はとても大きいものです。幼稚園の頃、美容師をしていた母が会合で夜家を空けると、とても寂しくて、不安で。姉たちと手をつなぎあって、「ずっと家族みんなが元気でいられますように」とお祈りしたものです。

 言葉惜しむと後悔する

 ずっと両親に親孝行をしたいと願い続けてきた私。33年前に上京して、ようやく親孝行できるかな、となった40代半ばに父を亡くしました。身内だから、と言葉を惜しんでいては、必ず後で後悔します。

 今も、私はテレビ収録などの本番前、必ず母に電話をします。「今から本番だから、お父さんにお祈りしてね」と。母も、私が出演した番組は、全てチェックしているようです。

 少しずつ自分に覚悟ができてきて、耐えていける状況になったとき、本当の別れが来るのでしょう。

 人の一生は、ゼロから始まって、子供、勢いのある成人を経て、また子供に戻っていく。それが魂の描く円。めぐりめぐる命の輪のかたちを受け止めて、母への感謝を改めて伝えたいものです。

 愛を込めて IKKO(美容家 IKKO(いっこー)/SANKEI EXPRESS

 ■いっこー 女性誌をはじめ、テレビ・CM・舞台などのヘアメークを通じ、「女優メイクIKKO」を確立。その後、美容家・タレントとして活動。最近では、コスメをはじめ、多くの女性の美に対するプロデュース業にも注目が集まる。

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