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ブラジルの重鎮たちが生み出す最新サウンド セルジオ・メンデス、ジョイス・モレーノ

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ブラジルの重鎮たちが生み出す最新サウンド セルジオ・メンデス、ジョイス・モレーノ

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ブラジル人ミュージシャン、セルジオ・メンデス(提供写真)  FIFAワールドカップ2014も開幕目前。というわけで、前回はブラジルの新感覚アーティストを取り上げたが、ベテランたちだって健在だ。若手を軽く蹴散らすようなパワーと実力で、精力的に活動している。そんななかから日本での人気の高い2人を紹介しておこう。

 新旧実力派が集結

 まずは、世界でもっとも有名なブラジル人ミュージシャンともいわれているセルジオ・メンデス。1960年代にはブラジル’66というグループを率いて「マシュ・ケ・ナダ」をはじめとするヒット曲を連発。お茶の間でも聞こえてくるブラジル音楽の筆頭でもある。その長い活動には浮き沈みはあるが、2006年にブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムとタッグを組んだ傑作「タイムレス」が大ヒットし、今は何度目かのピークを迎えている。

 待望の新作「マジック」も期待通り。ウィル・アイ・アムやジョン・レジェンドといったおなじみの豪華ゲストの他に、ミルトン・ナシメントやカルリーニョス・ブラウン、マリア・ガドゥといったブラジルの新旧実力派が大集結。カヴァー曲よりも書き下ろしのオリジナル曲をメインに据え、サンバやアフロブラジリアンを洗練されたアレンジで聞かせるなど、現役感もアピール。ワールドカップの公式ソングになった「ワン・ネイション」も収録され、思わず盛り上がってしまう、まさにマジックな一枚だ。

 耳で聴くポップ史

 もうひとりのベテランは、ジョイス・モレーノ。通称ジョイスといわれる女性シンガー・ソングライターで、彼女も毎年のように日本公演を行うほど人気が高いアーティスト。1980年の名盤「フェミニーナ」などで知られている通り、アコースティックギターを抱えながらみずみずしい歌を披露してくれるのが特徴だ。

 新作「ハイス ~私のルーツ~」は、タイトル通り自身のルーツを見つめた作品集。彼女が生まれ育った土地を歌う「コパカバーナ」に始まり、「小舟」や「ヂザフィナード」といったボサノヴァの名曲をメーンに、さらに古いアリ・バホーゾやドリヴァル・カイミといった名作曲家の楽曲を取り上げるなど、まるで耳で聴くブラジルのポップス史といった趣。年輪を重ねても変わらない麗しい歌声は、サッカー観戦の合間に心を落ち着かせてくれるだろう。(音楽&旅ライター 栗本斉(ひとし)/SANKEI EXPRESS

 ■Sergio Mendes 1941年生まれ、ブラジル出身のミュージシャン、プロデューサー。ジャズ・ピアニストからボサノヴァに転向し、ブラジル’66を結成して大ブレーク。2006年の「タイムレス」ではヒップホップなどを取り入れて、若い層にも実力を見せつけた。

 ■Joyce Moreno 1948年生まれ、ブラジル出身のシンガー・ソングライター。60年代から活動を開始し、80年のアルバム「フェミニーナ」のヒットでその地位を確立。90年代にはクラブシーンで再評価され、現在も精力的にアルバム制作やライヴを行っている。

 ■くりもと・ひとし 音楽&旅ライター、選曲家、ビルボードライブ企画プランナー。2年間の中南米放浪の経験を生かし、多彩なジャンルで活動中。情報サイト、All Aboutでアルゼンチンのガイドを担当。最新著書は「アルゼンチン音楽手帖」。

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