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【ブラジルW杯】きょうギリシャ戦 大久保・香川 「兄弟」でサプライズ弾を
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【C組】試合会場のドゥナス競技場で公式練習に臨む香川真司(マンチェスターU)=2014年6月18日、ブラジル・リオ・グランデ・ド・ノルテ州ナタル市(吉沢良太撮影) サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会1次リーグC組の日本代表は、北東部ナタルのドゥナス競技場で6月19日午後7時(日本時間20日午前7時)からギリシャと対戦する。(6月)14日の初戦に敗れた日本は1次リーグ突破へ“必勝”の戦いとなる。
18日に試合会場で記者会見したアルベルト・ザッケローニ監督は「選手には自分たちの持ち味を取り戻すことに集中するよう求めた。第2戦には初戦とは違う物語が用意されているぞ、とも話した」と述べ、悪夢の逆転負けからの立て直しに自信を示した。そして、「日本はサプライズを起こせるか」と問われると、「さらに先に進むには、明日の試合に勝たないといけない」と、必勝を誓った。
世界を驚かすのは、代表にサプライズ選出された大久保嘉人(川崎)だ。
「得失点差もある。早めに1点を取れればすぐにもう1点を狙える。チャレンジャーのつもりだけど、自信を持ってやりたい」。32歳のベテランは18日の公式練習後、ゴールに貪欲な姿勢をみせた。
初戦から中4日で迎えるギリシャ戦に向け、沈みがちなチームの盛り上げ役も買って出た。初戦の低調で気落ちした香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)には、一緒にジャグジーに入り、「おまえ、全然、駄目だったけど、落ち込むなよ」と言葉をかけた。「気を使われるとかえってきつい。真司は笑っていた。もう大丈夫」と、C大阪時代の弟分を思いやった。
『悪童』といわれることもあった大久保。若いころは、腫れ物に触るような扱いがこたえ、落ち込んだが、先輩たちの“いじり”で楽になれたという。
日本の勝利には、エース「10」番を背負う香川の復調が必須。初戦は「自分自身に負けた。プレッシャーも緊張感もあった」。兄貴分に奮起を促され、「ここで気持ちが折れているようでは、この4年間、何のためにやってきたのかという話」と、雪辱を期す。「勝つしかない。自分の口から言えるのは試合で勝つ、そして結果を残す。それだけ」と強気の言葉も飛び出した。
自信を取り戻した“弟”が、左サイドを崩し、“兄貴”がサプライズ弾を決める。(SANKEI EXPRESS)
≪「恐れず前に」「全身全霊」≫
日本の選手はギリシャ戦に向けて意気込みを語った。