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コンピューターの最終目的は… ウォーリー・フィスター監督 映画「トランセンデンス」
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撮影中、ジョニー・デップと話し合うウォーリー・フィスター監督(右)=2013年6月5日(P2提供) 人工知能が支配する世の中とはどんなものだろう。「ダークナイト」などで撮影監督を務めたウォーリー・フィスター監督が初めてメガホンをとり、問いかけへの答えとしてSF超大作「トランセンデンス」を提示した。
SANKEI EXPRESSの電話取材に「映像化にあたってはどう実現するかを僕は考えませんでした。未来に答えがありますから」と答え、想像力を存分に発揮した作品であることを強調した。
ウィル(ジョニー・デップ)は人工知能研究の第一人者だが、「反テクノロジー」を掲げるテロリスト集団に「危険視」され暗殺される。愛する夫の意思を永遠に残そうと、妻のエヴリン(レベッカ・ホール)は、ウィルの頭脳をコンピューターにインストールすることに成功するが…。
死後も死者が自分の意思を持ち、遺族と会話できるようになれば、霊魂の存在など、いずれは軽視されるようになるのではないか。監督の答えは「ノー」だ。「描いたのは物質的な側面であり、テクノロジーが創りだした魂を持たない構造なのです」
作品の終盤、地面から粒子が上昇していく場面があり、物理的に不可能な表現との指摘もある。監督は「粒子の動きは、コンピューターが地球上にナノテクノロジーを拡散させたことを明示しています」との考えを示し、コンピューターの最終目的こそ「テクノロジーで環境を救う」というウィル夫妻の願いをかなえるものだと強調した。6月28日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)
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