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34歳のハリーは「さえない男」 夫婦関係も危機 新作小説、ネットで公開

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34歳のハリーは「さえない男」 夫婦関係も危機 新作小説、ネットで公開

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 魔法界を舞台にした世界的なベストセラー小説で、映画シリーズも大ヒットした「ハリー・ポッター」の作者J・K・ローリングさん(48)が7月8日、新作の短編小説をネットで公開した。

 新作は7年ぶりで、主人公のハリー・ポッターは34歳になり、頭には白髪が交じり、ちょっとさえない風貌で、子供が2人いるものの、妻との間にはすきま風がふき、家庭に問題を抱えている。一方で、ハリーとは結ばれなかったヒロインのハーマイオニーにも子供が2人いて、魔法界で大出世を遂げているという内容。予想外のハリーの未来の姿にファンは大きな衝撃を受けている。

 白髪交じり、右頬に傷

 新作短編小説は、全部で1500文字。ハリポタ関連サイト「ポッターモア」で突如、無料公開された。過去の作品でたびたび登場した「日刊予言者新聞」のリータ・スキーター記者が書いたゴシップ記事という体裁が取られている。

 物語は、開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会を念頭に、魔法のほうきで空を飛んで競う競技「クィディッチ」の2014年W杯決勝戦の観戦に訪れたハリーと友人たちが再会する設定。

 ハリーについては「まもなく34歳になり、黒髪には数本白いものが交じっている。あの特徴的な丸いメガネをかけているところは今も変わらないが、さえない12歳なら似合っていると言われそうだ」と描いている。また以前からある額の稲妻形の傷痕のほかに、右頬にもひどい切り傷がある。

 2007年発刊の完結編でハリーは親友ロンの妹ジニーと結婚したが、新作では2人の息子がおり、観戦に連れてきた。ところが、ジニーは夫と子供を放置し、記者としてこの試合を取材しており、「自分たちが幸せであることを公言してはばからないポッター夫妻の間にひびが入り始めてはいないだろうか」と記され、夫婦関係の危機を暗示している。

 ヒロインは大出世

 一方、完結編で結婚したハーマイオニーとロンの間にも子供が2人おり、こちらの夫婦生活は順調そのもの。ハーマイオニーは「若きポッターの愛情をもてあそび、最終的に忠実なる親友で手を打つことにした」という。2児の母と魔法省で流星のような出世を果たしたキャリアウーマンを両立。「すべてを手に入れた魔女もいることを証明しているのだろうか?」と記されている。

 作者のローリング氏は今年2月に、「ハーマイオニーはロンではなくハリーと結婚させるべきだった」と発言し物議を醸したが、新たに描いた2人の家庭はあまりにも対照的だ。

 映画化の話も

 新作小説は、今後もシリーズとして順次公開され、今月(7月)11日に最終話を迎えるという。

 ハリポタの全7巻の小説は全世界で累計4億部以上を売り上げ、全8作の映画も77億ドル(約7780億円)を稼いだ。それだけに、ハリーらのその後を描いた新作の注目度は高く、早くも映画化の話も。

 映画でハリー役を演じたダニエル・ラドクリフさん(24)は、米国で8月1日公開されるラブコメ映画「ホワット・イフ」に主演するなど活躍している。

 ヒゲを蓄えたその容貌には、かつてのハリーの面影はないものの、34歳のさえないハリーを演じるにはピッタリかもしれない。(SANKEI EXPRESS

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