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二股の大統領 けじめ婚決断 仏「華やかなファーストレディー」歓迎
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フランス・首都パリ市街 “事実婚”を2度繰り返したフランスのフランソワ・オランド大統領(59)が、不倫関係が発覚した仏女優のジュリー・ガイエさん(42)と正式に結婚すると、仏メディアが7月21日までに報じた。オランド氏が60歳の誕生日を迎える8月12日に入籍する準備を進めているという。1月に不倫がばれ、事実婚関係にあったジャーナリストのバレリー・トリルベレールさん(49)と破局。政治家であっても色恋沙汰に寛容なお国柄だが、不倫騒動時はパートナーが2人いる形となり、「どっちがファーストレディーなの?」との論争も。優柔不断なオランド氏もやっと、“けじめ婚”を決断したようだ。
「大統領がガイエさんとの関係を、8月12日に結婚することによって、法的に有効にしようとしているという話を聞いた」
フランスの日刊紙ル・パリジャンは(7月)20日、オランド氏が率いる与党・社会党の関係者のこんな証言を伝えた。この関係者は「2人の関係がカジュアルなものではないことを示さねばならない」とし、正式な婚姻関係を結ぶことを求めた。
この報道を受け、英紙ガーディアンやデーリー・メールなどの欧州メディアも相次いで追随した。7月14日のパリ祭の際、ガイエさんとの関係について聞かれたオランド氏が「ご報告があればお伝えしますが、今は何もありません」と、思わせぶりに語ったことから、結婚観測が浮上していたという。
オランド氏は2007年までの28年間、社会党の同志で現在は環境相を務めるセゴレーヌ・ロワイヤルさん(60)と事実婚の関係にあったが、やはり不倫関係にあったとされるトリルベレールさんに、パートナーを乗り替えた。
オランド氏は12年の大統領選で勝利。トリルベレールさんは事実婚パートナーのファーストレディーとして注目を集め、13年の訪日の際も同行した。
ところが、今年1月に仏芸能誌クローサーが、オランド氏とガイエさんとの不倫関係を暴露報道。トリルベレールさんは9日間入院するほどの精神的ショックを受け、オランド氏が関係解消を表明した。
その後、5月に英メディアがオランド氏がガイエさんとも破局したと報じたが、6月になると、クローサー誌が復縁を伝えていた。
フランスでは政治家といえどもプライバシーは尊重され、愛人との隠し子が発覚したミッテラン、複数の愛人の存在を公言したシラクの両元大統領にも国民は寛容だった。オランド氏も自由恋愛を問題視する声は少ないが、事実婚という“形”が問題になった。
トリルベレールさんは、法的根拠のないままファーストレディーとしてエリゼ宮内にオフィスを持ち、個人スタッフや警備の警官のため、年50万ユーロ(約6850万円)もの税金が使われていたため、野党から批判の声が出た。不倫発覚直後には、予定されていた訪米に「どっちを連れていくの?」と、面白おかしく報じられたことも。
男として、愛するガイエさんが同じ批判にさらされるのを避けるため、初めての結婚に踏み切ることにしたようだ。
寛容な国民は「サルコジ前大統領の3人目の妻で、モデル兼歌手のカーラ・ブルーニさんに続く華やかなファーストレディーが誕生する」と喜んでいるという。(SANKEI EXPRESS)