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「アナ雪」監督 大冒険SF挑戦 ディズニーから児童文学名作
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日本でも空前の大ブームを巻き起こした米ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」(原題「Frozen」)で共同監督と脚本を務め、一躍注目を集めたジェニファー・リーさんが、次作でSFファンタジーの名作のアニメ映画化を手がけることがわかった。原作に選ばれたのは、1962年に発刊され日本語訳も出ている「五次元世界のぼうけん」(原題「A Wrinkle in Time」)。主人公の少女と弟が行方不明になった物理学者の父親を捜すため、時空を越えて旅をする物語。アナ雪で、従来のディズニー的価値観をことごとく覆したリーさんの新たな挑戦に世界中がワクワクしている。
「30年以上にわたり、この本を愛し続けてきました。この(アニメ映画の)脚本を書くことは、私にとって世界を作り出すことを意味します」
リーさんは、自らのツイッターに、次作への意気込みをこうつづった。
米ハリウッド業界紙デーリー・バラエティーなどによると、アナ雪に続き、ディズニーとのコンビでアニメ映画化されるが、公開予定のほか、リーさんが監督を務めるかどうかも不明という。ただ、すでに脚本の執筆に取りかかっているのは間違いなさそうだ。
ディズニーの長編アニメでは初となる女性監督に抜擢(ばってき)され、米アカデミー賞の長編アニメ部門でオスカーを射止めたリーさんは、世界で次作が最も注目される一人だ。そんな彼女が選んだのは、米国で最も優れた児童文学に贈られる「ニューベリー賞」など数々の賞に輝いた米国の女性作家、マデレイン・レングルさん(1918~2007年)の代表作。欧米の小中学校では授業の教材などにも使われ、多くの子供たちに読まれている。
物語は、政府の極秘計画に関わり行方不明になった物理学者の父親を捜すため、気が短くて落ちこぼれの主人公の娘メグと人の心を読める不思議な力を持った弟チャールズ、先輩の少年の3人で旅に出るというもの。父親が捕らわれている惑星を時間と空間を飛び越えて目指すが、宇宙征服をたくらむ強大な敵と戦うことに…。
原題「A Wrinkle in Time」は「時間にしわを寄せる」という意味で、「ワープ」を指している。異世界で特殊能力を持った子供たちが悪と戦うという設定は、魔法界を舞台にした人気映画「ハリー・ポッター」シリーズを思わせる壮大な物語だ。
アンデルセン童話を原案としたアナ雪は、孤独な女王エルサと妹のアナが主人公というディズニー史上初の「ダブルヒロイン」を採用。強く自立する女性を描き、か弱いお姫さまを王子さまが助けるという従来のディズニー的価値観をぶち壊した。また、劇中でエルサが歌う「レット・イット・ゴー」は、「ありのままの自分でいい」と自らを肯定する歌詞から「同性愛のカミングアウト(告白)」との解釈まで飛び出した。
低迷気味だったディズニーアニメの殻を打ち破り、興行収入は全世界で約12億7000万ドル(約1300億円)と歴代映画5位を記録。日本でも250億円を突破し歴代3位という空前の大ヒットになっている。
次作ではどんな「アナ雪的挑戦」を見せてくれるのか。今から待ち遠しくてならない。(SANKEI EXPRESS)