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「アクションもできる女優に」 川本まゆ 「Z~ゼット~」映画DVD発売

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「アクションもできる女優に」 川本まゆ 「Z~ゼット~」映画DVD発売

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「命の尊さを考えるまじめな作品に仕上がっています」と語る、女優の川本まゆさん=2014年6月13日、東京都港区(鴨川一也撮影)  「かってにシロクマ」(1987~89年)などで知られるギャグ漫画家、相原コージ(51)のゾンビパニックホラー「Z~ゼット~」(別冊漫画ゴラク連載中)が、ホラー映画の第一人者、鶴田法男監督(53)の手により「Z~ゼット~果てなき希望」として実写映画化され、DVDボックスが発売された。

 タイトルは「映画『Z~ゼット』完全版~DVD-BOX」(7000円)で、全6巻で構成。原作の世界観を多角的に味わってもらおうと、映画の撮影とは別に、同時進行で制作された3つのスピンオフ作品「狂気と天使」(土岐洋介監督)「友情と悪夢」「まだ見ぬ夜明け」(川松尚良監督)も収録されている。

 孤高の少女を熱演

 映画の舞台は、大勢のゾンビが徘徊(はいかい)する異常な世界と化した日本の港町。病院に逃げ込んだ女子高生(木嶋のりこ、田中美晴(みはる))、妊婦(櫻庭由加里)、中学生、公務員、チンピラらがゾンビへの恐怖から疑心暗鬼に陥り、次第にそれぞれの人間性をむき出していく様子が硬軟織り交ぜて描かれている。鶴田監督が酒巻浩史(さかまき・ひろし)と共同で脚本を執筆した。鶴田監督がゾンビ映画を手がけるのは本作が初めてだという。

 映画初主演の川本まゆ(20)は、2メートル近い薙刀(なぎなた)を自在に駆使し、次々と押し寄せるゾンビを退治していくアイパッチ姿の孤高の少女を熱演。「地獄のような世界にいても、登場人物が小さな希望を見つけて力強く生きていくという展開にワクワクしました。ラストは感動的ですよ」と太鼓判を押した。

 空手黒帯の体育会系

 作品を見ると気づくが、少女に笑顔はなく、伏し目がちに応答することが多い。所作に関しては、鶴田監督から近未来SF映画「ニューヨーク1997」(1981年)の主人公、スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)を参考にするよう指示された。川本は「DVDを何度も見て、アイパッチをしたプリスキンの格好いい男のイメージを頭に焼き付けていきました」と振り返った。

 実は「ガチで戦うところがいい」と大の格闘技ファン。川本自身も極真空手で黒帯を所持する体育会系で、初めて手にする薙刀をわずか1日の練習で“マスター”し映画の撮影に臨んだほど。川本は「演技もアクションもできる女優になりたいです」と力強く語った。映画は8月16日から大阪・シネマート心斎橋で公開される。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:鴨川一也/SANKEI EXPRESS

 ■かわもと・まゆ 1994年3月10日、米デトロイト生まれ。極真空手黒帯・居合(無外流1級)の持ち主。2008年、全ロシア国際青少年空手道選手権大会・女子の部で優勝。06年、芸能デビュー。映画の出演作は、12年「HOME~愛しの座敷わらし~」、14年「ハイキック エンジェルス」。11月にはヒロイン役で「宇宙刑事シャイダー」への出演が控えている。

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