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世界文化賞 「ガンジー」監督 アッテンボロー氏死去
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首都ロンドン郊外の自宅でインタビューに答えるリチャード・アッテンボロー監督=1998年11月16日、英国(斎藤良雄撮影) 米アカデミー賞8部門を独占した「ガンジー」(1982年)の監督作品などで知られる英国映画演劇界の巨匠で、98年に第10回高松宮殿下記念世界文化賞(演劇・映像部門)を受賞したリチャード・アッテンボロー氏が8月24日、死去した。90歳だった。英BBC放送などが伝えた。
アッテンボロー氏は英東部ケンブリッジに生まれ、10歳のとき大学教授の父親に連れられて見たチャプリンの映画に影響を受けて王立演劇学校で学んだ後、俳優デビュー。「大脱走」(63年)やスピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」(93年)など60本以上の映画に出演した。
さらに、アッテンボロー氏は監督としてミュージカルの名作「コーラスライン」(85年)などを手がけ、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)を批判した「遠い夜明け」(87年)で社会派の映画監督として名声を確立した。
慈善活動家としても知られ、76年にサー、93年にはロードの称号を授けられた。しかし、6年前に、階段から落ちて車いすの生活となり、介護生活を送っていたという。
デーヴィッド・キャメロン英首相(47)は「映画の偉人の一人」だったとたたえた。(ロンドン 内藤泰朗/SANKEI EXPRESS)