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【鎌倉海びより】秋の海岸クリーンアップ
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神奈川県鎌倉市 秋分の日の9月23日はつかの間の夏が戻ってきたような日差しだった。月曜日を挟んだ飛び石連休の最終日、しかもこの陽気、それなりに波もあったので、海は朝からたくさんのサーファーでにぎわっていた。
そのサーファーの皆さんを横目に、砂浜では午前9時半から秋のビーチクリーンが行われ、こちらもたくさんの人だ。
大潮でしかも干潮が午前10時半前後。海の家が撤去された砂浜は広々として気持ちがいい。材木座、由比ガ浜、七里ヶ浜など8地点に設けられた集合場所で青と白の袋をもらい、ゴミを拾って歩く=
え~と、白が燃えるゴミで、青が燃えないゴミだったな。春と秋に行われるこの海岸清掃のプロジェクトは、鎌倉の海を守る会、クリーンアップかまくら連絡会が主催し、共催団体には日本サーフィン連盟鎌倉支部、鎌倉マリンスポーツ連盟なども加わっている。
申し訳ない。写真だけ見ると砂浜でゴミを拾っている人たちを尻目に、サーファーの皆さんが涼しい顔をして波乗りに興じているかのように見えてしまうが、決してそんなことはありません。
当日はウエットスーツ姿のサーファーたちもたくさんビーチクリーンに参加していた。これは強調しておきたい。
きれいな海が貴重なことは、海に入れば砂浜にいるとき以上に分かる。だれだってゴミの波間に浮かんでいるのは嫌でしょう。ほんの時たま、思い出したようにスタンドアップパドルボード(SUP)で沖に漕ぎ出す程度の私のような者でも、それは感じる。マリンスポーツ愛好家は海の環境を守る大きな人材のリソースでもある。
おっと、夏の名残を惜しんでいるうちに秋もずいぶん深まってきた。明日からは10月…時のたつのが速い。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)