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リングのヒーローが神話の英雄熱演 ドウェイン・ジョンソン 映画「ヘラクレス」
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【かざすンAR(視聴無料)】映画「ヘラクレス」(ブレット・ラトナー監督)。10月24日公開(P2提供)。(C)2014_Paramount_Pictures.All_Rights_Reserved. プロレスファンにすれば、ドウェイン・ジョンソン(42)よりも「ザ・ロック」や「ピープルズ・チャンピオン」「ロッキー」といった方がしっくりくるに違いない。プロレスラーと俳優、両方で大成功を収めた彼は希有な存在といっていいだろう。やはり二足のわらじを履いたもう一人のスーパースター、超人ハルク・ホーガン(61)でさえも、映画ファンにインパクトを残すことができた作品といえば、主演のシルベスター・スタローン(68)をリング外へほうり投げてみせた「ロッキー3」(1982年)ぐらいで、俳優ジョンソンに対しては分が悪い。
そんなジョンソンが、ギリシャ神話に登場する半神半人の最強の英雄、ヘラクレスの活躍を描くアクション大作「ヘラクレス」(ブレット・ラトナー監督)のプロモーションで12年ぶりに来日した。10月19日のジャパンプレミア(東京都港区)では「日本に来られてうれしいです。僕はアントニオ猪木やタイガーマスクにあこがれて育ちました。プロレスを始めたのには日本の影響がとても大きいんですよ。東京ドームでいい試合ができたこともよく記憶しています」と、大勢のファンを前に満足げにあいさつした。
作品を見れば一目瞭然だが、肉体はいっそうビルドアップされ、年間300試合をこなしてWWEのタイトル戦線でしのぎを削っていた時代よりも大きくなった感さえある。ジョンソンは報道陣の取材に対し、「まずは見た目のすごさから作り上げなければならない」と考え、クランクインの1年以上前から肉体改造に着手したという。「体重を増やした結果、現在116キロになりました。朝は大体、午前3時から4時の間に起床して有酸素運動をこなし、その後朝食です。メニューはステーキ、卵、オートミールと、栄養たっぷり。食事は1日7回です」。朝食後に再び有酸素運動に取り組み、撮影所に向かう。そんな日々を重ねたという。
今回の来日でジョンソンは、ホーガンをもマットに沈めた必殺技「ピープルズ・エルボー」(ダウンしている対戦相手に対し、ロープ間を1往復した後、肘を落とす)のいわれを明らかにした。ジャパンプレミアにゲストで登場した天才プロレスラー、武藤敬司(51)とのやり取りの中でのこと。「グレート・ムタ(武藤のもう一つのキャラクター)にお会いできて光栄です。父(ロッキー・ジョンソン)もムタと試合したことがあり、僕も影響を受けました。ピープルズ・エルボーも…」
グレート・ムタといえば80年代後半、米国を主戦場とし、顔にペイントを施し、忍者を模したオリエンタルないで立ちで大勢のチビっ子をとりこにした、やはりスターレスラーだ。ジョンソンは彼の得意技「フラッシング・エルボー」(空中で体を高速で反転させて相手の胸元に肘を落とす)を改良したというのだ。武藤が「ロイヤルティーが欲しい。何回使いました?」と質問すると、ジョンソンは「オンリーワン」と答え、会場のファンを笑わせた。10月24日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)
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