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何げない家族愛を優しいタッチで 映画「マルタのことづけ」 クラウディア・サント=リュス監督に聞く

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何げない家族愛を優しいタッチで 映画「マルタのことづけ」 クラウディア・サント=リュス監督に聞く

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新進気鋭のメキシコ人監督、クラウディア・サント=リュスさん=2014年4月18日(ビターズ・エンド提供)  1人暮らしのクラウディア(ヒメナ・アヤラ)は虫垂炎で入院した病院で、がんで死期を悟った、4人の子供を持つシングルマザー、マルタ(リサ・オーウェン)と仲良くなり、退院後、マルタから自宅に招かれるのだが…。

 新進気鋭のメキシコ人監督、クラウディア・サント=リュス(31)がデビュー作「マルタのことづけ」で、実在のがん患者を題材に、ごく自然で、何げなく優しいタッチで家族愛を描いた。SANKEI EXPRESSのメール取材に応じた監督は「マルタと知り合った瞬間から、人生に対しての打たれ強さに魅了され、映画にしたいと常に考えていました」と映画化の意図を説明した。

 抱えきれないほど重たいテーマを扱っているにもかかわらず、作品はどこかポップな印象すらも与えてくれるから不思議だ。監督は「クラウディアが果たした役割のように、身近にいる人の視点を通して、主人公が人生の居場所を再び発見するという物語を語ろうとしました」と語った。

 心ならずも死を宣告された場合、どう現実を受け入れるべきなのか。「誰も死から逃れられない-。健康に問題があろうと、なかろうと、心にとどめて、意識して生きるべきです。だからこそ、まさに今この時や、愛する人が一番価値があるものなのだと感じながら生きなければなりません」

 映像の美しさも印象的だ。「誰もが心の中に持っている幸せの記憶のようにぬくもりが感じられるようにしました」。監督はカメラマンとの“戦術”の一端を披露してくれた。東京・シネスイッチ銀座などで公開中。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS

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