耳に残るから

　――今年はやった言葉って何？

　はるか　やっぱり「ダメよ～ダメダメ」でしょ？

　けい　そうだね。派生形もあるしね。リズムだけ同じで言葉変えてるやつ。

　まい　「ダメよ～ダメダメ」はさ、言葉で使うよりＬＩＮＥでよく使うイメージなんだけど。

　はるか　あ、そうかも。文章でよく使ってる。

　あやか　妹がめっちゃ言ってたなぁ。

　けい　子供はすっごい使ってるよね。リズムが面白いのかな？

　まい　耳に残るから、つい言っちゃうんだろうね。使うシーンも多いし。

　はるか　確かに、使い道がある言葉の方がはやるよね。

　あやか　「ＳＴＡＰ細胞はあります！」とか、印象には残ってるけどいつ使えばいいのか分からないし。

　まい　自分の周りだと「ごん」ってはやってる。

　けい　何、それ？

　まい　「すごい」ってことなんだけど、「ごん寒い」とか「ごんつら」とか。すごいつらいってことね。クラスではやってただけなのに、いつのまにか学校全体に浸透してた。

　あやか　そういうことあるよね！　自分の周りだけではやってたはずが、みんなが使うようになったり。

　はるか　私の周りは帰国子女が多いから、日本語で話してるときでも自分のことを「ミー」、相手のことを「ユー」って言うのがはやってるよ。

　あやか　うちは「おっぴー」かな。「ＯＫ」っていう意味。

　福士蒼汰、大人気

　――他に、今年印象に残ったことは？

　あやか　あれでしょ、「Ｌｅｔ　Ｉｔ　Ｇｏ（～ありのままで～）」（映画「アナと雪の女王」の劇中歌）でしょ？

　はるか　間違いないね～。

　けい　「Ｍａｙ．Ｊ」もめっちゃ売れたしね。私は「松たか子」バージョンが好きだけど。

　まい　原曲も良くない？

　あやか　英語バージョンもカラオケで歌ったりするよね。

　はるか　カラオケで歌ってる、確かに。ノリで歌うよね。

　けい　みんな知ってるから歌いやすいし、盛り上がるし。

　あやか　でもレベル高くない？　難しいから一人じゃ歌えないなぁ。

　まい　もちろん一人じゃ無理だよ～。よっぽど自信ないと歌えないよ。

　はるか　みんなで一緒に歌う曲って感じだよね。

　けい　あとさ、「ようかい体操第一」（アニメ「妖怪ウォッチ」のエンディング曲）踊るのはやった！

　あやか　結構みんな踊れるよね？

　けい　完璧に踊れる！　文化祭の開会式でクラスみんなで踊ったの。

　まい　みんなで踊れる曲だと印象に残るっていうか、ずっと忘れないね。

　はるか　芸能人だと、今年は絶対「福士蒼汰」！

　あやか　人気ハンパなかったね！

　けい　ドラマも映画も常に出てるし、みんなが好きって感じ。

　あやか　テレビいつも出てるって基準なら「日本エレキテル連合」もすごかった。

　まい　あんなに出てたらはやって当たり前だよね。

　はるか　「三代目　Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ」は？　前から人気あったけど、今年は「絶頂！」って気がする。

　まい　わかる！　あと、芸能人て言うのかわからないけど「ふなっしー」も人気だったなぁ。

　けい　うんうん、めちゃくちゃテレビ出てた。「休みあるの？」って心配になるぐらい（笑）

　清楚系の子多い

　――今年はやったファッションは？

　まい　ミモレ丈スカート！

　はるか　そうだね、一番はやったのはそれだと思う。

　けい　私も買った～。

　あやか　私、読者モデルやってるからミモレ丈はモデルみんな着てたイメージ。それと、スヌードも。

　まい　あとは帽子とか…。ニット帽とか女優帽とか。

　はるか　帽子は私服になるとやたらみんな被ってるよね（笑）

　けい　ファッションていうか、黒髪とかは？

　あやか　黒髪多いよね～。校則が厳しいのもあるけど、ナチュラルメークはやりだし、それに合わせて黒髪、みたいな。

　まい　ミモレ丈もそうだけど、清楚系の子がすごい多いよね。

　はるか　私の学校は制服がないんだけど、ただでさえ私服で女子高生感あんまりないから、髪の毛くらいは黒でおとなしくしとこう、って感じ。

　けい　前はできれば茶髪にしたいと思ってたけど、今は雑誌のモデルさんとかも黒髪の人多いし、自分で選んで黒髪にしてる人がほとんどかな。

　はるか　でもさ、また急にギャルブームとかになったら「茶髪・金髪さいこー！」って思うんだろうね。

　あやか　みんなが着てるものとか、してるヘアスタイルとか、ずっと見てるとそれがかわいく見えてきて「自分もやりたい！」って思うんだよね。

　まい　それが自分発信だったらすごくない？　「ごん」全国ではやらないかな～？（笑）

　≪総括≫

　■「見れば見るほど好きになる」という現象

　今回は、毎年年末の恒例「女子高生の今年の総決算」をテーマにアンケートと座談会を行った。まずは定番の「流行語」だが、ユーキャン新語・流行語大賞でも年間大賞を受賞した日本エレキテル連合の「ダメよ～ダメダメ」が女子高生のランキングでもトップとなった。「ＬＩＮＥでよく使う」「使うシーンが多い」などの理由が挙げられ、生活の中で自然と使える言葉であったことが大きな要因となっていることが分かる。なお、２位に入っている「それな」は女子高生発祥の言葉で「そうだよね」「それあるよね」などの意味。本家ではランクインしていない言葉で、女子高生らしい流行語といえる。

　また、日本エレキテル連合は「今年１番輝いていたと思う芸能人」でも２位となっており、テレビ番組でいかに露出が多かったかがうかがえる。１位の「福士蒼汰」に関しては年間を通して常に映画やドラマに出演していたことで、『見れば見るほど好きになる』という現象が起きているようだ。

　これは女子高生世代の流行に大きな影響を与えており、ファッションやヘアスタイルも、『見れば見るほど』かわいく見えて、取り入れたくなるとコメントしている。ティーンの間で物事を流行させるには、とにかくあらゆるシーンで彼女たちの目に入るようなプロモーションを行うことが重要だといえるだろう。（協力：「シブラボ」（アイ・エヌ・ジー運営）／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　【今年１番はやった言葉は？】

（１）ダメよ～ダメダメ　　　　８４人

（２）それな　　　　　　　　　３０人

（３）アナ雪関連　　　　　　　１３人

（４）ＳＴＡＰ細胞はあります　　６人

（５）しぇしぇしぇのしぇー　　　５人

　【今年１番輝いていたと思う芸能人は？】

（１）福士蒼汰　　　　　　３７人

（２）日本エレキテル連合　２５人

（３）岩田剛典　　　　　　　５人

（３）坂上忍　　　　　　　　５人

（３）ふなっしー　　　　　　５人

　■シブラボ（渋谷ラボラトリーの略）　１０代を対象にしたマーケティング会社「アイ・エヌ・ジー」が運営。ｗｗｗ．ｉ－ｎ－ｇ．ｃｏ．ｊｐ／ｉｎｄｅｘ．ｈｔ ｍｌ（１５年分のアンケート結果を掲載）