バーシアの活動拠点は英国ですが、実はポーランド生まれ。幼少時より合唱団で歌っていた彼女は、その美しい声を買われてコーラスグループやロックバンドでも活動を行いました。その後、１９７０年代末に米国から英国へと移住。そこで出会ったのが、マット・ビアンコというグループです。彼らの８４年のデビュー作「探偵物語」に参加したバーシアは、一躍注目を集めました。そして、まもなくソロ活動を開始。８７年にはアルバム「タイム・アンド・タイド」で華々しくソロデビューを果たしました。以降、それほどリリースは多くありませんが、マイペースにライブ活動を行い続けています。

　彼女の歌の魅力は、なんといってもその美しい声。力強さと繊細さを感じさせると同時に、ジャズやソウル、ハウスからボサノバまで歌いこなせる技量は完璧といっていいほど。少しタイプは違いますが、シャーデーやスウィング・アウト・シスターなどと並んで日本でも非常に人気があるのも納得です。少しバブル時代の雰囲気もありますが、ちょっとオシャレな気分に浸ってみたいと思うなら、彼女の洗練されたステージを体感してみるといいかもしれません。（ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　【ガイド】

　■Ｂａｓｉａ　＜東京＞１月２７日（火）、２８日（水）　９０００円～。（電）０３・３４０５・１１３３。＜大阪＞１月３０日（金）　１万８００円～。（電）０６・６３４２・７７２２。ｗｗｗ．ｂｉｌｌｂｏａｒｄ－ｌｉｖｅ．ｃｏｍ