【イスラム国後藤さん殺害映像】「無事に帰って」 家族の願い届かず
更新また、ジャーナリストという職業柄、「万一の場合の覚悟はしてきたつもり」とする一方、「大切な家族を失い、この喪失感を受け入れなければならない塗炭の苦しみの中にあります」と現在の心境をつづった。
後藤さんの兄、純一さん(55)は東京都内の自宅前で取材に応じ、「悲しい、悔しい、その一言に尽きます」と述べた。
「今まで日本政府、関係者、友人など世界中の人が健二を応援してくれたので、とても感謝しています」。こう話す純一さんは「本来であれば無事に帰ってきてもらって健二の口から感謝の言葉を述べてもらいたかったが、それがかなわず残念でならない」と胸の内を語った。
宮城県内に住む後藤さんの叔父(71)は「妻と幼い娘2人を残し、本当に無念だったろう」と、おいの心情を思いやった。
「全力を挙げて救出に取り組んでもらった日本やヨルダンの関係者に、おわびと感謝を申し上げたい」と述べると、「無事でいてほしいと祈っていたが、悲惨な結末になってしまった。現実を受け止めざるを得ない」と語った。



