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女性に自信与える装い アリス アンド オリビア

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女性に自信与える装い アリス アンド オリビア

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表参道店の2階には、国内で唯一イブニングドレスのコレクション(中央)を紹介している=2015年3月12日午前、東京都渋谷区神宮前(川口良介撮影)  【Fashion Addict】

 真っ赤なリップにサングラス、王冠のビジューと、キッチュでポップなデザインが特徴のアリス アンド オリビア(alice + olivia)。米ニューヨーク出身のステイシー・ベンデットが2002年に立ち上げたブランドで、かわいいものが大好きな女性に自立心を持たせ、魅力的に見せることをミッションとしている。そんな女性像を体現する米シンガー、テイラー・スウィフト(25)も大ファンとか。外国人客も多く訪れる東京・表参道の旗艦店を訪ねた。 

 神宮前交差点のすぐそばにある旗艦店、ウインドーでは大胆なビジューをあしらったセーターやフレアスカート、鮮やかなプリントのワンピースなどアリス アンド オリビアらしいファッションが並ぶ。開店前に通りかかった白人女性が思わず立ち止まり、ディスプレーをじっと見つめていた。13年12月にオープンしたこの店には中国人ほか、外国人観光客も多く訪れるという。

 デザイナー自身をモチーフに

 アリス アンド オリビアは、ステイシーが02年にパンツから始めたブランド。次第にアパレル、バッグ、アクセサリーとアイテムを広げた。現在では米国以外に日本、香港、シンガポールなどアジア圏、ドバイ、クウェートなど中東圏に直営店を持つ。日本では12年から本格的に展開され、表参道の旗艦店のほか、全国の主要百貨店に売り場がある。

 メーンとなるシグネチャーコレクションのほか、現代的な働く女性のための「Career」、飛行機で海外を飛び回るジェットセッターに向けたカジュアルな「Air」などのラインがある。表参道の店は国内で唯一、イブニングドレスを扱っている。

 ブランドの特徴を最もよく表現しているのが、ステイシー自身がモチーフという、真っ赤なリップとサングラスを組み合わせたデザイン。トップスやカーディガンによく使われているほか、アクセサリーやバッグなど小物にもよく登場する。デザインをあしらったTシャツは「中国人を中心に、多くの外国人のお客さまがお土産用にまとめ買いしていかれます」(表参道店)という。

 ビジューふんだんに

 果物や動物などのモチーフを大胆にあしらったデザインも特徴の一つ。表参道店と公式オンラインストア限定のドレスは、スカートにゼブラのアップリケをあしらった。裾に行くほど柄が大きくなり、裏地の中に支えの「芯」を入れることで、フレアスカートを立体的に見せる工夫が隠れている。

 キラキラのビジューもふんだんに使う。ビーズでかたどった王冠や星、ハート、リップなどをあしらった白いカーディガンは、透け感のある黒いフレアスカートと合わせるとすっきり着こなせる。

 鮮やかなプリントのアイテムも多い。イタリアの景勝地チンクエ・テッレをモチーフにしたワンピースは、絵画がそのままプリントされたような鮮やかさ。「世界中を旅する」ことを夢見る、活発な女性を応援する思いもこめられており、旅への郷愁を誘う。

 働く女性に向けた「Career」は、着心地のいいジャージー素材に、体のラインをきれいに見せるカッティングを施した。シンプルでいてブランドの精神を引き継いでいる。

 発展途上国の支援も

 社会貢献にも熱心だ。メキシコ、オハアカ州の先住民族、サポテク族の伝統的な織物を使うセットアップは、国際団体Piece&Co.とのコラボレーション。Piece&Co.はファッションブランドと職人団体を結びつけて、発展途上国に住む女性の自立を支援し、伝統工芸を守ることを使命としている。

 ステイシーはオハアカ州で織物を作る女性たちについて「『子供たちによりよい生活をさせてあげたい』と話す彼女たちが、より強く自信に満ちて、将来は明るいという希望に満ちていくのが感じられる」と話している。ステイシーも2人の子を持つワーキングマザー。自分の力で歩き、時には遊び心も楽しむ大人の女性を応援するアイテム作りを心がけている。(文:藤沢志穂子/撮影:川口良介/SANKEI EXPRESS

 ■アリス アンド オリビア表参道店 東京都渋谷区神宮前6の2の9 ミナガワビル1~2階。(電)03・3486・0502。午前11時~午後8時。不定休。ブランドに関する問い合わせはルック(アリス アンド オリビア)(電)03・3794・9131。

 ※価格は税別です。

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