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「戻ってきたぜ」CG多用せず 初代の感動再び STAR WARS最新予告編公開
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公開された「スター・ウォーズ」シリーズ最新作の予告編のシーン(AP) 今年12月18日に10年ぶりに新作が公開される米SF映画「スター・ウォーズ」のファン向けイベントが16日、米ロサンゼルス郊外アナハイムで開幕し、最新の予告編映像がお披露目された。映像の最後に、1977~83年公開の初代3部作以来32年ぶりの出演となるハリソン・フォードさん(72)演じる老いたハン・ソロ船長が登場すると、会場は歓喜に包まれた。J・J・エイブラムス監督(48)はトークショーで、現在のSF映画には不可欠なコンピューターグラフィックス(CG)をできるだけ使わないようにしたと明かし、“原点回帰”によって初代3部作公開当時の感動をよみがえらせると宣言した。
「Chewie,we’re home(チューイ、俺たちは戻ってきたぜ)」
19日まで続くファンイベントで流された約110秒の予告編のクライマックス。ソロ船長が隣にいる相棒のチューバッカにこう語りかけ、相棒がおなじみのうなり声で返答すると、会場に詰めかけた2700人から怒濤(どとう)のような歓声が上がり、感激の涙を流すファンの姿も見られた。
12月に公開される「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」は、初代3部作(エピソード4、5、6)の30年後が舞台。
予告編は昨年11月に続く第2弾だが、60~70歳代となったソロ船長の姿は今回が初公開だ。マーク・ハミルさん(63)演じるルーク・スカイウォーカー、キャリー・フィッシャーさん(58)演じるレイア・オーガナ姫も登場するが、今回のお披露目はお預けとなった。
米メディアによると、フィッシャーさんらとともに野球帽をかぶってトークショーに現れたエイブラムス監督は、「(77年公開の)シリーズ第1作を見たときのリアルな映像感覚が頭から離れない」と語り、最新作では、CGなどの特殊撮影を多用せず、初代のころの映像の再現を目指したことを明らかにした。
その証拠として、予告編にも登場した新しいサッカーボール型ロボット「BB-8」について、「CGではなく本当に作ったロボットなんだ。もしもCGなら、もっと簡単に作れただろうね」と紹介した。
シリーズは初代3部作に続いて、時代を遡(さかのぼ)った新3部作(エピソード1、2、3)が1999~2005年に公開されたが、「CGの使いすぎで、不快なキャラも多数登場した」といった厳しい評価を受けたことを意識したとみられる。
監督は、世界中で新作を待ち望む数百万人のコアなファンの期待に応えなければならないというプレッシャーに「時折、押し潰されそうになった」としながらも、「これ以上楽しいことは過去の人生になかった。この機会はリスクをはるかに超えている」と語り、「作品を見るのが楽しみだよ」と、自信をみせた。
また、3月に操縦していた小型飛行機が墜落し頭部などを負傷したフォードさんについて、「彼は過去のすべての出演作で演じたどのヒーローよりもヒーローだ」と語り、順調に回復していることも報告した。
最新作は、シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカス監督(70)率いるルーカスフィルムを米ディズニーが2012年に買収し製作を発表した。今後数年おきにエピソード8、9が公開される。新たな物語の幕開けに世界中の期待が高まっている。(SANKEI EXPRESS)