【野口裕之の軍事情勢】五星紅旗を代紋にする国営極道=中国共産党
更新9号文件と七不講
北京の裁判所は4月、ジャーナリストに懲役7年の判決を下したが、罪状は機密文書を米国メディアに流した国家機密漏洩罪だった。《9号文件》と呼ばれる機密文書は西側思想につき、7項目にわたり理由を添えて指弾・禁止する。
(1)立憲民主制→指導者・社会主義否定が狙い(2)民主・自由・平等・法の支配など普遍的価値観→党の思想・理論的基礎の動揺が狙い(3)(省略)(4)経済の新自由主義→経済制度改革が狙い(5)ジャーナリズム→メディア管制への挑戦(6)(天安門事件など)歴史事件への評価→党・国史否定が狙い(7)改革開放への疑念→社会主義への疑念助長が狙い
2013年には、大学で講義してはならぬ7項目《七不講》を通達したが、酷似した内容だった。《教育を受ける権利》も中国憲法の二章に盛られており《9号文件》と併せ違憲もはなはだしい。憲法に縛られる日本と無視する中国。両国とも憲法が国民の安全を脅かしている。
