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【Jリーグ】浦和、無敗でV 昨季の大失速が糧 J1第1S
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第1ステージ優勝を決め、表彰式で喜ぶ浦和イレブン=2015年6月20日、兵庫県神戸市兵庫区・ノエビアスタジアム神戸(松永渉平撮影) サッカー・Jリーグ1部の第1ステージで、浦和レッズは20日、ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸と対戦し、1-1で引き分け、勝ち点を38として優勝を決めた。リーグ記録となる開幕からの連続無敗記録を16試合(11勝5分け)に伸ばし、1試合を残して無敗で第1ステージを制した。J1はリーグ活性化を目的に、今年から11年ぶりに2ステージ制を導入し、最大5チームが出場できるチャンピオンシップで年間王者を争う方式になった。浦和はステージ優勝賞金5000万円とともに、チャンピオンシップの出場権を獲得した。
6分を超える長いロスタイムの終わりを告げる笛が鳴ると、ペトロビッチ監督は控えめに右手の親指を上げ、ピッチには歓喜の輪ができた。選手たちはサポーターの「ウィー、アー、レッズ」の大歓声を浴びながら健闘をたたえ合った。
日本でJクラブの監督に就いて10年目で初めてタイトルを手にした指揮官は「16戦負けなしでステージ優勝できたのは素晴らしい。今のレッズを示している」と誇った。
この日は2009年から5連敗と苦手とするアウェーでの神戸戦。だが、試合開始から素早い攻守の切り替えで相手ゴールに迫った。前半27分、武藤の左クロスに梅崎が合わせて先制。後半30分に宇賀神の退場で1人少なくなり、39分に同点弾を許したが、粘り切った。
昨季の苦い経験は忘れられない。2位のガンバ大阪に最大14点の勝ち点差を付けたが、勝てば優勝の直接対決を落とすなど残り7試合を1勝3敗3分けと大失速。ガンバの大逆転劇を許した。勝ちを焦り、前がかりになったところで足をすくわれる戦いを続けてしまった。
今季はそれを糧にした。「プレーをはっきりさせることの重要性を昨年感じた」と、主将の阿部は言う。無用にゴールを狙わず、時には引き分けをよしとした。試合中は選手間で積極的に声をかけ合い攻守の意識を共有した。
この日も、守勢に立たされた終盤にピッチ上で自然と選手が集まり、長いロスタイムを耐え抜いた。柏木は「メリハリを付けてやれている。自分たちで判断できている」と胸を張った。
リーグ開幕前にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の2試合と富士ゼロックス・スーパーカップに敗れ、公式戦3連敗。淵田敬三社長名で緊急声明が出る異常事態の幕開けだった。だが、リーグ第1、2節で昇格組の湘南と山形に連勝すると、その後も試合を重ねるごとに連係を深めた。
ACLは日本勢最速で敗退が決まり、リーグを優先した戦いには“内弁慶”との批判もある。それだけに、試合後円陣を作ると「通過点でしかない」と声が飛んだ。開幕からの連続無敗記録はなお続く。この勢いで、第2ステージと、その後のチャンピオンシップの制覇を狙う。「負けずに年間優勝を勝ち取りたい」と、興梠(こうろき)は言い切った。(SANKEI EXPRESS)