――本書では、季語や切れ字などの創作ルールだけでなく、鑑賞の方法にもかなりのスペースが割かれています
堀本 又吉さんの解釈を聞いてみたいという気持ちがありましたね。僕は元編集者なので、「僕が一方的に講義するだけでは本にならない、無理にでも掛け合いせなあかんな」とも(笑)。又吉さんは俳句を鑑賞するということのセンスがものすごくある方で。僕が問い詰めていくと、じーっと黙った後、思ってもいないような発想が出てくる。これは面白いなと。第一、俳句が上達するには、鑑賞力もついていかないとですしね。
又吉 サッカーも同じですね。名選手の動きを見ないと分からない。スライディングしたら届くんや、とか。なんでサッカーにばっかり例えてるんやろ(笑)。