SankeiBiz for mobile

【大相撲】栃煌山、琴奨菊破り4連勝 「気持ち良い」

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのスポーツ

【大相撲】栃煌山、琴奨菊破り4連勝 「気持ち良い」

更新

栃煌山(とちおうざん、奥)がはたき込みで琴奨菊を破る=2015年7月15日、愛知県名古屋市中区の愛知県体育館(山田喜貴撮影)  大相撲名古屋場所4日目は15日、愛知県体育館で行われ、2横綱がともに4連勝とした。35度目の優勝を目指す白鵬は佐田の海を一気の寄りで退け、鶴竜(かくりゅう)は栃ノ心(とちのしん)を慎重に寄り切った。先場所優勝の新大関照ノ富士も高安(たかやす)を寄り切って全勝を守った。他の大関陣は、稀勢の里(きせのさと)が新小結宝富士を寄り切って3勝目。豪栄道は星を五分に戻したが、5度目のかど番の琴奨菊は関脇栃煌山(とちおうざん)のはたきに屈し3敗目を喫した。栃煌山は4連勝。

 栃煌山の踏み込みは鋭く、低かった。だから、引き技も決まる。足がそろった琴奨菊を反応良くはたき込んだ。2日目の稀勢の里に続き、またも大関食い。三役で初日から4連勝は初めてだ。スロースターターの印象を覆す好調ぶりに「気持ち良い」と充実感をにじませた。

 1年前は心も体もどん底だった。関脇だった名古屋場所は左肩を痛め、途中休場。腕を吊って、何もできない失意の日々。目にしたテレビが映し出していたのは、同級生で高校時代からの宿敵豪栄道が大関へ昇進する場面だった。「ほんと悔しかったっすね」。稽古場に降り、痛みをこらえ手を使わずに四股を踏み始めたのはその頃だった。

 翌場所は11勝し、一気に幕内上位へ復帰。少しずつ体は回復し「今場所は久しぶりに痛いところがない。しっかり稽古できた」と満足げに語る。

 角界随一の馬力の持ち主だけに、本調子に戻ればこの位置でも二桁勝つ実力はある。いまは「しっかり自分の相撲をとれば勝てる」と自信たっぷりだ。

 5日目に当たる照ノ富士には過去4戦全敗。三役常連の地位を抜け出し、目指す大関の座へ近付くため、栃煌山にとって力試しの一番となる。(藤原翔/SANKEI EXPRESS

ランキング