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自然に回帰した「鉄の彫刻家」 「若林奮 飛葉と振動」

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自然に回帰した「鉄の彫刻家」 「若林奮 飛葉と振動」

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 展覧会の題名にもなった「飛葉と振動」(2003年)は、遺作といえる作品。包帯で巻かれた男の像が、少し離れた葉の群に向き合う。葉は自宅に生えていたバショウの葉だという。

 文明の束縛で身動きできなかった人間(若林)が、飛来する自然のシンボル「葉」から発する振動に共鳴し、束縛を解いて自然に回帰する。もう一つの作品「飛葉と振動III」(2003年)では、葉の数が増え、その一枚になってしまったかのように、男の像が消えていた。(原圭介/SANKEI EXPRESS

 【ガイド】

 ■「若林奮 飛葉と振動」 12月23日まで、神奈川県立近代美術館 葉山(神奈川県三浦郡葉山町一色2208の1)。月曜休館(ただし9月21日、10月12日、11月23日は開館)、10月13日(火)は展示替えで休館。一般1000円。(電)046・875・2800。

このニュースのフォト

  • 「泳ぐ犬」(1973年、鉄、木、個人蔵)=2009年9月16日(山本糾さん撮影、提供写真)
  • 「4個の鉄に囲まれた優雅な樹々」(2000年、霧島アートの森)=2014年11月(山本糾さん撮影、提供写真)
  • 「残り元素I」(1965年、鉄、神奈川県立近代美術館蔵、提供写真)

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