記号ではない、リアルな故郷がここに 「彼女の人生は間違いじゃない」著者 廣木隆一さん
更新一度は背を向けた故郷に、寄り添いながら書き上げた作品。行きつ戻りつしながら、それでも少しずつ歩きだそうとするみゆきや修たちの姿が胸を打つ。「ナーバスなテーマだから、地元の人からは『ふざけるな』って言われてしまうかもしれないという怖さはもちろんある。でも、“フクシマ”に生きている人の『ここが好き』という思い、『いつか田んぼをもう一度作るんだ』と頑張っている人の『お米が好き』という純粋な思いに勇気づけられるんです」
記号としてではない、等身大の故郷が、ここにある。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
「彼女の人生は間違いじゃない」(廣木隆一著/河出書房新社、1400円+税)

