「キューバと和解 あなたのため」米に迫った法王 両国歴訪へ
更新中南米では90年代末ごろから米国と距離を置く左派政権が増えた。これらの政権の指導者らにとってキューバは「思想的盟主」。キューバへの敵対姿勢を崩さない米国は地域で孤立する局面が増えた。オバマ氏は米国の影響力を取り戻したいと切望していたことを、法王はよく理解していた。
両国高官はその後、バチカンやカナダで接触を継続。米キューバ首脳は2014年12月、国交交渉開始を正式発表した。
弱者政策で信頼
法王はアルゼンチン時代から、貧しい人々など社会的弱者に寄り添う姿勢で知られた。キューバ政府が目標に掲げる「社会正義の実現」と重なる部分もあり、カストロ議長は大きな信頼を寄せる。今年5月にバチカンを訪問した議長は「この法王なら私も教会に通い始めよう」と述べた。
キューバのカトリック教会の広報担当オルランド・マルケス氏は、法王が果たした役割は「単なる仲介役ではなく、(交渉に)参加し、推し進めた」と強調した。(共同/SANKEI EXPRESS)


