恥ずかしく心乱れる「半自伝」 「寮生-一九七一年、函館。-」著者 今野敏さん
更新還暦を迎えてなお新たな挑戦を続けるのには、親戚の石ノ森章太郎から掛けられた一言が影響している。「座右の銘なんですが、『量を書かないと、質は高まらない』と。実際悔しいんですよ。そろそろ量を減らそうかな、と思ったら、(先輩作家の)北方謙三があれだけ書いてるわけだし(笑)。出し惜しみしているヤツほど、煮詰まる。出し切れば、何かが入ってくるんです」。頼まれれば何でも書きますよ、とニヤリ。疾走を続ける作家の貫禄をみせた。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
「寮生-一九七一年、函館。-」(今野敏著/集英社、1600円+税)

