農林水産品 TPPにらみ品質向上 中山間地にも好機 小規模で手間重視
更新水産業では、養殖や冷凍技術の向上で輸出しやすくなったブリ、カンパチなどが注目されている。食品以外でも、中国や韓国で日本産の木材が建物の内装に使われる例が増え、輸出ブランド材として成長中だ。
≪中山間地にも好機 小規模で手間重視≫
TPP対策として、各地で農林水産品の輸出を目指す動きが強まっている。産地が重視するのは世界で戦える品質だ。小さな規模で手間をかけた生産物が高級品として注目されており、中山間地にもチャンスがある。一方、日本勢同士の競争も激化しそうで「日本ブランド」育成には政府の調整力が問われそうだ。
7倍の値も
ミカンの産地、愛媛県八幡浜市。農協幹部の中岡康文さんは、樹上で完熟期を迎えた高級ブランド「小太郎」の出来栄えにうなずいた。「この品質を維持できるまで25年かかったんだ」
オレンジ輸入自由化の波にさらされた1990年代、生き残りをかけて栽培を始めた。風雨からミカンを守る袋掛け栽培を徹底。完熟期を過ぎると水分を含み過ぎ、実が崩れるため、ギリギリの毎年1月ごろ、人手をかけ一斉に収穫する。糖度チェック、不良品のえり分けも手作業だ。
