【フィンランド紀行】(下) 冬のラップランドでわくわく体験
更新私たちも本場のサウナを体験するため、湖畔に建つコテージの一つを訪ねた。
服を脱いでスイムウエアに着替え、あらかじめ薪をたいて温度を高めておいてくれたサウナ室へ。香ばしくいぶされた煙が、鼻をつく。インストラクターの女性が焼けた石に水をかけると、熱気がものすごい勢いで部屋中に充満した。
「もう我慢できないという状況になってから、さらに20秒か30秒我慢してくださいね」
そうして限界まで身体を熱したあとで、雪の積もる小道を歩き、湖の氷を割ってつくった天然の冷水風呂へ飛び込むのだ。
水温はわずか2度。冷たいというより、痛い! 大げさではなく、死ぬかと思った。3秒もじっとしていられず、走って再びサウナ室へ。同じことを繰り返すと、2回目は水風呂で少しは我慢できるようになり、3回目はまったく平気になった。寒気を寄せつけない膜が身体にできるそうだ。新陳代謝が活発化し、老廃物が身体の外に出ていくのを実感できる。
初めての体験で病みつきになり、フィンランドの人々が「サウナなしの生活は考えられない」と言うのも納得できた。(文:作家、航空ジャーナリスト 秋本俊二/撮影:フォトグラファー 倉谷清文/SANKEI EXPRESS)







